2018年 9月 20日 (木)

<火の粉>(フジテレビ系)
東海テレビ「ドロドロ愛憎路線」健在!隣に引っ越してきた一家殺害事件元被告・・・「無罪判決の恩返し」無気味な親切で崩壊していく元裁判長家族

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   52年間平日お昼に放送してきた東海テレビ制作のドラマ枠が、土曜深夜の「オトナの土ドラ」として生まれ変わって、その第1弾である。元裁判官の家の隣に、自らが無罪判決を下した一家殺人事件の元被告が引っ越してきて、不吉な騒動が始まる。

   ユースケ・サンタマリアが死刑を求刑されながら無罪になった『武内さん』役である。武内さんは実は殺しているのではという疑念を持ちながら、でも義理の父・勲(伊武雅刀)が下した判決を信じて接する嫁・梶間雪見(優香)の目線で物語は進む。

周囲で頻発する謎の急死や失踪

   昼ドラの東海テレビのドロドロ路線は、時間帯が変わっても健在である。武内さんは趣味で大掛かりな機材でバウムクーヘンを焼くのだが、このときの目と無言がなんとも不気味なのだ。「新・牡丹と薔薇」などのハードギャグを制作してきた東海テレビのことだから、狙っているところなのだろう。

   第1話では、無罪判決の恩返し」ということなのか、武内さんは義母の介護に疲れた勲の妻・尋恵(朝加真由美)をねぎらい、しまいには家に上がり込んで手伝う。しかし、義母は食事を喉に詰まらせて死んでしまう。

   第2話でも、尋恵をいびっていた小姑(大島蓉子)が失踪し、ドラ息子・俊郎(大倉孝二)をクビにした会社社長も失踪して、なにやら奇妙な形で面倒が解決する。裏で武内さんが何か仕掛けているのか。

あの事件とそっくり・・・男は本当に殺してないのか

   親切にされて、元裁判長の家族は武内さんへ親しみを深めていく。本当は人殺しじゃないかと疑っている雪見は、家族の中に入り込み関係を深めていく武内さんに、疑念よりも強い嫉妬に囚われてしまう。実は、この危なっかしい関係は、武内さんが疑われている「一家連続殺人」と同じ経緯があることがドラ(中見出し)の中で示唆されていく。

   昼ドラのファンだった人はもちろん楽しめるが、家に居なくて昼ドラを見てこられなかった方には新鮮な面白さに映るのではないだろうか。(4月9日深夜11時40分放送)

鯖世 傘晴

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