2024年 4月 25日 (木)

まるで犯罪映画!「マニラ保険金殺人」ヒットマン使って山梨県男性殺害

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   おととし10月(2014年)、フィリピン・マニラで日本人男性が殺害された事件で、山梨県警はきのう12日(2016年)に日本人男性3人とフィリピン人女性1人を保険金殺人の容疑で逮捕した。被害者に高額の保険をかけて現地の殺し屋を雇ったもので、容疑者の1人は先月、「スッキリ!!」の取材で全容を明らかにしていた。

タクシーの横にバイク寄ってきて銃弾2発

   殺害されたのは山梨・韮崎市で整骨院を経営していた鳥羽信介さん(当時32)で、マニラ市内をタクシーで走っている時にバイクに乗った男にピストルで撃たれた。鳥羽さんには1億円の海外旅行保険がかけられており、警察は保険金目当ての殺人と見て調べていた。

   逮捕されたのはいずれも鳥羽さんの知人で、山梨・笛吹市の無職・岩間俊彦容疑者(42)、甲府市の無職・久保田正一容疑者(43)、住所不定無職の菊池正幸容疑者(57)とフィリピン国籍の女(43)だ。取材で犯行を語ったのは菊池だった。鳥羽さんと知り合ったのはうなぎの稚魚を養殖して日本へ輸出する話からで、鳥羽さんら3人にマニラ在住だった久保田、菊池ともう1人の日本人が加わった。

   計画の打ち合わせをマニラで開いたとき、菊池は岩間から「鳥羽をやって(殺害)くれ」と言われ、そのことを久保田に聞くと「知ってる。殺し屋と話も付いている」と話したという。殺害の手順は、鳥羽さんとタクシーに乗り、途中で用を足すふりをして菊池が車を降りたところを殺し屋が襲うというものだった。もう一人のマニラ在住の男が犯行場所を示し、「途中のコンビニから電話をしろ。おしっこで車を降りろ。車に残っているとお前も撃たれる」と指示されたという。殺害は打ち合わせ通りにおこなわれ、銃弾を2発浴びた鳥羽さんは病院で死亡したが、死ぬ前に「イワマトシヒコ」の名前を繰り返していたとカルテに記載されていた。

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   保険金の受取人は中村達也さん(当時42)という人物が代表の会社で、菊池、久保田も取締役になっていた。しかし、保険金は支払われていない。その中村さんもマニラで殺害されてしまう。やはり保険金がかけられていた。

   捜査が動いたのは去年3月(2015年)で、菊池が山梨県警に出頭し、保険金狙いの殺人であると話したのだ。菊池は自分の印鑑証明が使われて保険金受け取り会社の役員にされていたこと、自分にも保険金がかけられていたことを警察から知らされた。「岩間と久保田が保険事務所に行ったみたいです。警察に出頭しなければ、自分も殺されていたかもしれない」

   鳥羽さんは岩間と久保田に多額の金を貸していたことも明らかになっている。

   司会の加藤浩次「こんなことで人が殺されたのではたまったものじゃないですよ」

   犬山紙子(コラムニスト)「ヒットマンを使って、そんなことが現実にあるというのがびっくりですね」

   加藤「実行犯もわからないし、関わったのはこれだけだろうか」

   菊地幸夫(弁護士)「人数が増えるとどうしてもバレますが、バレてもかなわないから利益を受けとろうという人間がいるかもしれないですね。保険をかける時は本人の同意が必要ですが、このあたりがどうなっているのか、保険会社に問題がありそうです」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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