五木寛之が評価する永六輔「3つの功績」サブカルチャー確立、語る・歌う・聞く、新しい文化人スタイル

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   7月7日(2016年)に83歳で亡くなった永六輔さんを、ゲストの作家・五木寛之さんは「冗談とユーモアというものを最後まで忘れることなく、実践していた」と語った。

   昭和54年から放送されたバラエティー番組では、デビューしたばかりのタモリを起用するなど多くの才能を見い出し、女性アナウンサーをコントに参加させるなどの新しい大胆な試みをした。作詞した「上を向いて歩こう」について、長年の友人の黒柳徹子は「歯を食いしばって戦後を生きてきたという、みんなの気持ちを歌の中にこめたと言っていました。楽しい歌なんだけど、ずいぶんいろんなことを考えてるんだなって思いました」

多彩な活動で支えた戦後日本の文化的成熟

   永さんと同年代で、とくに親交はなかったが、「同じフロンティアで戦っている仲間意識は深かった」という五木さんは、永さんの仕事を振り返ると特徴が3つぐらいあるという。「ひとつは戦後に、大衆文化、サブカルチャーの世界的な大きな波があったが、それを日本という国で開拓し、確立して大きな仕事を完成させたことです。永さんの大仕事だと思います。

   ふたつ目は、文化というものに対する考え方で、明治以来、日本の文化というのは文字を読むことで成立してたわけですが、永さんは語る、歌う、聞く、この3つで新しい文化の形をつくりだした。もうひとつは、永さんは人間として、表現者として何でもやった。『雑』というか、それまでは専門家というのがあって、学者は学者、ジャーナリストはジャーナリストと分かれていたわけですが、ありとあらゆるものをやったんですね。ボーダレスな活躍で、新しい文化人のスタイルを作り上げたんです」

「この3つが、永さんの大きな功績としてわれわれが評価しなきゃいけないものではないかと思います。永さんや井上ひさしさん、野坂昭如さん、そういう(多彩な活躍をした)方々が戦後の日本の文化的な成熟を支えてきたんです」

NHKクローズアップ現代(2016年7月19日放送「『ともだち あなた 戦う心』~永六輔・最期の言葉~」)

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