2024年 3月 19日 (火)

元TBS記者・山口敬之氏からのレイプ被害訴える女性が実名、顔を出して会見 検察審査会に不服申し立て

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   レイプ被害を訴える女性が昨日(2017年5月29日)、東京地検の不起訴処分を不服として、検察審査会に不服申し立てをした。訴えたのは詩織さん(28)。都内で会見を開き、名前も顔も隠さず、警察の捜査への不信感をあらわにした。

   「私は2年前、レイプの被害に遭いました。警察は当初、被害届を受け取ることすら拒んでいました」「性犯罪の被害者を取り巻いている社会的、法的状況が、被害者にとってどれほど不利に働くものなのか痛感しました。今回こうしてお話させていただこうと決意したのは、そうした状況を少しでも変えていきたいと強く思ったからです」

   レイプをしたとされるのは、元TBS記者の山口敬之氏(51)。ジャーナリストとして多くのテレビ番組に出演する。

   詩織さんによると、2015年4月、当時TBSワシントン支局長だった山口氏に就職の相談をした。「君の評判は聞いていたので、一緒に働きたいと思っていた」と言われ、店で酒を飲むうちに酔って記憶をなくす。その後タクシーで移動、目が覚めたらホテルにいたという。

   会見で詩織さんは、「その時起きたことは喋りたくない」と書面で伝えた。書面では「ホテルのベッドの上でした。私は裸にされており、山口氏が仰向けの私の上にまたがっている状態でした。私の意思とは無関係に、私の意思に反して性行為を行われたということです」とあった。

   今月上旬、週刊新潮で報道された際、山口氏はフェイスブックで、1)法に触れることは一切していない 2)当局の詳細な調査の結果、違法行為はなかったと最終結論が出ている 3)この過程で、逮捕も起訴もされていない、と書いた。さらに「レイプしたのであれば、日本の優秀な捜査機関や司法機関が見落とすはずがない」とも。

   事件は当初、高輪署が捜査に当たり、2015年6月、山口氏が帰国するタイミングで逮捕されると連絡が入った。詩織さんは「捜査員は準強姦罪容疑で逮捕するため、成田空港で待ち受けました。しかし逮捕状が執行されることはありませんでした」という。詩織さんは、捜査員から、逮捕直前に警視庁から指示があったと伝えられたと聞いた。捜査員は電話で、「いま目の前を通過していきましたが、上からの指示があり逮捕することはできませんでした。私も捜査を離れます」という内容だったという。

   その後、警視庁の捜査一課が捜査に加わり、8月山口氏を準強姦の疑いで東京地検に書類送検したが、翌年7月、嫌疑不十分で不起訴となった。この日の不服申し立ては、この一連の流れの中で「逮捕状が執行されなかったこと、警視庁に捜査が移った後も、疑問に思う点が幾つかあったので」という。

   今後、検察審査会は、捜査当局の不起訴の判断が妥当だったかどうかを判断する。

   警視庁は、「起訴が見込めないものについては、逮捕は慎重であるべきと考えている」という。また、山口氏はメールで、「当局の調査に誠心誠意応じ、結果として不起訴となった。女性が権力の介入があったと主張するなら、単なる印象ではなく具体的に指摘していただかないとコメントのしようがない」と答えた。

逮捕状とったのに執行しないのは異例

   逮捕状をとったのに、執行しないというのはあるのか。

   元警視庁の吉川祐二さんは、「所轄が逮捕状をとったのに、警視庁本部がストップしたのだとしたら異例」という。

   青木理(ジャーナリスト)「異例ですね。山口さんは安倍政権に近しい政治記者で、週刊新潮によると、官邸にメールを送っているとも言われている。だから、ストップの理由がなんだったのか」

   菅野朋子(弁護士)「異例です。起訴が見込めない場合、というのはその通りだが、一旦裁判所が認めた後というのは、意味がわからない」

   青木「TBSのワシントン支局長となると、警察としても慎重になることはありうる。しかし、所轄が動いた後となると、経緯を知りたい」

   司会の羽鳥慎一「警視庁は逮捕状をとったことを知らなかった」

   青木「性被害を受けた女性が、顔をだして告発するのは大変な事」

   菅野「本当に勇気がある。詩織さんは『捜査員から示談を勧められた』と言っているが、普通捜査員はそこまで関わらないです」

   玉川徹「捜査員だって、TBSのワシントン支局長と知らないはずはない」

   羽鳥「もう少し説明が必要ですかね」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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