2018年 8月 19日 (日)

天体衝突を回避せよ!世界の学者が結集して「地球防衛会議」―数十年以内に落下

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   直径100~250mの小惑星が日本近海から北大西洋にかけてのどこかに落下―。そんな想定で24か国から約200人の天文学者らが集結し、衝突回避の方策などを議論する「地球防衛会議」が東京・お台場で開かれた。SF映画のような話だが、参加した欧州宇宙機関の研究者は「天体衝突は現実の脅威です。前もって準備しておく必要があります」と語る。

   1994年に木星に小天体が衝突、その様子が鮮明な映像でとらえられ、これをきっかけに世界中の天文台で天体衝突の観測が始まった。そして、地球の軌道と重なる可能性のある天体が1万6000個が見つかった。JAXA宇宙科学研究所の吉川真准教授は「この1万6000個の小天体については、10~100年は地球に衝突しないことが確認されていますが、見つかったのは氷山の一角。地球に接近あるいは衝突し得る小天体はたくさんあります。それを探すのが重要なんです」と話す。

   4年前にロシア中部のチュリャビンスク近郊に直径20mほどの隕石が落下し、1500人以上がケガを負い7400戸の建物が壊れたが、この程度の小天体は推定で1000万個はあるとみられている。「この程度は数十年に1度とか、100年に1度可能性」(吉川準教授)

インパクター打ち込んで軌道変更

   会議では落下地点が東京近郊という想定で衝突回避の方策が議論された。

   まず挙がったのが人工物を小天体に命中させて軌道を変える衝突方式だった。NASA(米航空宇宙局)が05年にインパクターと呼ばれた人工物を小天体に命中させるのに成功している。しかし、これには反対意見が出た。「どのくらい破片が飛散するかわからないし、破片は制御できず地球に衝突する恐れもある」という。

   もっと緩やかに軌道を変えるスロープッシュ方式も提案された。NASAが研究中で、特殊な塗料を小天体に吹きかけ、熱の吸収率を変えることによって軌道を変化させる方法である。ただ、これは数十年単位の長い時間が必要で、急接近にはムリとされている。

   武田真一キャスター「宇宙からの脅威にさらされていることに、改めて驚きました。いつか必ずやってくる自然災害と捉え、関心をもっていくことが必要だと感じました」

   恐竜絶滅も小天体の衝突が原因だとされる。大規模なものではなくても、都会のまん真ん中に落下したら甚大な被害が出るだろう。

クローズアップ現代+(2017年5月31日放送「人類のピンチ!?天体衝突を回避せよ」)

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