2024年 4月 26日 (金)

追い詰められる安倍首相!あの時とそっくりになってきた・・・不祥事続きで選挙惨敗・政権放り出し

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   とんでもない爆弾が破裂したものだ。自民党の豊田真由子衆院議員(42)が、車の中で55歳の政策秘書へ浴びせた罵詈雑言を週刊新潮が報じ、テレビやYoutubeを通じて日本中に流れたのである。

   「この、ハゲーーーーっ!」「おー! おまえはどれだけあたしの心を叩いてる!」「お前が受けてる痛みがなんだ!あたしが受けてる痛みがどれぐらいあるか、お前分かるかこの野郎!!」「このキチガイが!!!」。果ては「お前の娘がさ、通り魔に強姦されてさ、死んだと。いや犯すつもりはなかったんです。合意の上です。殺すつもりはなかったんですと。腹立たない?」

   こう絶叫しながら、豊田センセイは秘書の頭をボコボコにしたのである。激した理由は、支持者に送ったバースデーカード何十枚かの宛先が間違っていたことだという。ここまで怒ることなのだろうか。

   このセンセイ、名門高校から東京大法学部、ハーバード大学院留学までして、厚生労働省のキャリアから代議士に転身したピッカピカの経歴の持ち主。だが、以前から、ここは秘書がいつかず、当選して以来100人以上が逃げ出していると評判だった。

   そのセンセイの怒声が朝から晩までテレビから聞こえてくるのだ。以前、兵庫県議会の野々村竜太郎議員の「号泣記者会見」が日本中の爆笑を買ったが、それを超えるものすごい見世物である。出来の悪さでは群を抜いているといわれる安倍チルドレン「魔の2回生」。ゲス不倫の宮崎謙介、重婚の中川俊直、路チュの中川郁子など錚々たるメンツがいるが、この件で、豊田が断トツトップに立った。

   秘書は警察に被害届を出すらしいから、受理されれば傷害罪が成立するかもしれない。豊田はさっそく離党届を出し、安倍首相は「やむを得ない」といったそうだが、腹の中は煮えくり返っていることだろう。

   私には既視感がある。事務所費問題を追及され、絆創膏を貼ってテレビに出た赤城徳彦農水相である。この直後の参議院選で安倍は惨敗し、政権をおっぽり出すことになっていった。今回は国政選挙はないが、きょう23日(2017年6月)から都議選が始まる。豊田の絶叫で自民党の敗けは決まったも同然だろう。歴史は繰り返すものである。

   週刊新潮はネット版で豊田の声を流していたが、なぜCDにして付録につけなかったのだろう。今は安くCDに焼くことができる。残念だが、この面白さは記事を読んでもわからない。CDを付け、発売数日後にテレビが流すことを許可してあげれば、部数が数万部は跳ね上がったと思う。私だったらそうしたが、惜しいことをした。

   これを機に、フライデーをはじめ、各週刊誌は「記事の見える化、聞ける化」を考えたほうがいい。自社サイトの会員になってもらうために使うよりも、ネット弱者でもすぐに聞けるCDやDVDはまだまだ拡材として使えると思う。

豊田真由子で小池都知事ニンマリ・・・虻蜂取らずの豊洲決着ウヤムヤ

   豊田スキャンダルに小池都知事は大喜びしているに違いない。20日に発表した豊洲移転決定がすこぶる評判が悪いので、「都民ファ-ストの会」優位が揺らいできていた。

   それはそうだろう。あれだけ引き延ばしてきて、豊洲に移転します、築地も残しますはない。それも築地を整備して「食のワンダーランドにします」とは何という無責任ないい方だ。小池の優柔不断によって生じた損害は、市場関係者への補償、耐震工事といった暫定的な工事費用を合わせると、約125億円にもなるという試算もある。

   新潮45(7月号)のタイトルではないが、「がっかり『小池百合子』劇場」である。BuzzFeedNEWS(6月18日)で、リスク論の第一人者である中西準子がいっているように、「小池都知事やメディアが、あたかも(豊洲の=筆者注)リスクがあるようにいっていますが、どこにリスクがあるのか、一言もいっていません。結論からいえば、豊洲市場は安全であり、土壌調査にしても、地下水調査にしても、基準値を超えたからといって即座に危険とはなりません」

   結論はとうに出ていたのである。それを自分ファーストで、結論をあいまいにしたまま延ばしてきた。都議選の争点にするなど許されないという批判が高まり、仕方なく、どっちも残すという市場関係者も都民をも愚弄するバカな「結論」しか出せなかったのだ。決断も自分の立ち位置も決められない知事ということがよく分かった。

   といって安倍の悪臭がする自民党は嫌だ。民進党も崩壊寸前。そうなると正しい野党として、自民や都ファを批判、監視できるのは共産党しかないのではないか。私はそう結論付けたのだが。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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