候補者の情報が圧倒的に不足 小池都知事の姿ばかり映すテレビ
〈東京都都議会議員選挙報道〉(各局)

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   23日(月曜日)の午後である。筆者のマンションのインターホンがいきなり鳴って、男の顔が映っている。「〇△×▽×・・です」と早口で名乗る。よく聞き取れないが、「公明党」という言葉だけが分った。どうやら、一緒には住んでいない筆者の家族の知人が、いきなり「都議会議員選挙で当区の公明党の候補者に投票してくれ」と頼みに来たらしい。筆者はアポなしで直接来るなと撃退した。
   今回の都議選はニュース番組も情報番組も、興奮して小池百合子都知事の演説姿を映しはするが、肝心の候補者の情報には欠けている。国会議員のように選挙広報番組もないし、一体誰と誰が立候補しているのかさっぱりわからん。新聞の一覧表や週刊誌の当確予想や、やっと2日前に配られた選挙公報で、候補者の顔ぶれがわかったところである。新聞も取らず週刊誌も読まない人たちは、どうやって情報を得るのか。いちいちネットで検索するヒマ人はいないだろう。かくして、際限もなく投票率が下がってゆくのだ。
   リモコンを押すとすぐさま情報が得られるテレビが、豊島区の期前投票の試みで、池袋のデパートの中の投票所のニュースを取り上げた。他区でもこうした試みをしてくれると助かるのだ。今回は間に合わなくても、肝心の候補者の詳細をもっとよく知らせる方法を新しく考え出した方が親切だ。公明党のシンパでもなく、自分で投票する人間を選びたい者にとっては、今のテレビは怠慢に見える。
(放送2017年6月)

(黄蘭)

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