2024年 3月 19日 (火)

豊田真由子議員「優しすぎるいいダンナ」妻は政治に命を懸けてた

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   きょう21日(2017年7月)発売の週刊現代と週刊ポストから見てみよう。

   週刊現代は「このハゲ!」で一躍時の人になった豊田真由子議員の夫(40)を直撃インタビューしている。夫は7歳年上で、東京大から建設省(当時)に入省し、そこから派遣されてハーバード大学大学院に留学しているとき豊田と知り合ったという。帰国してから間もなく結婚して、十数年になるそうだ。現在は「内閣府官房企画官」の肩書。

   週刊現代の直撃に「僕は公務員という立場なので今回の件についてお話しするのは適切ではない」とためらっていたが、少しずつ話し始めた。「妻は、今精神的にすごく大変な状況だと思うんです。僕としては、妻は妻で『身から出たサビ』のところもあるのかなと思っています。

   ただし、子供が2人いるんですけど、親の立場として子供たちだけには辛い思いをさせたくないと思っています。そういう意味では、テレビ局の方が来られて自宅のピンポンを鳴らされたりすることがあるので、まずは子供のケアをしなくてはいけないと思っています。子供がおかしくなってしまうのが、一番辛いんです・・・」

   その気持ち、わかる。現在、妻は入院していて、子供のケアは彼がしている。妻は家庭的で優しい母親だという。「妻は本当に家庭では優しい母親なんですけど、選挙命、家庭を顧みずという面もあります。

   ただ、今回のように秘書さんとトラブルになってしまったのは本当に申し訳ないと思っています。でも妻は政治に対して命を懸けてやっていたと僕は思っています」

   政治家として相当なプレッシャーがあったのかという質問には、秘書の信じられないようなミスもあり、本人も悩んでいたという感じはあったが、こういうことになるとまでは思っていなかったそうだ。

   何度も子供を守るという言葉が出てくる。「今は子供たちをケアすること、それだけが僕の役目だと思っています。学校でいじめられたりすることだけにはならないようにしたい。

   騒動以降、ここ3週間くらいは子供たちにテレビを見せないようにしています。学校ではちょっと言われることはあるみたいですけど。

   でも『ママは一生懸命、仕事一筋でやってきた』ということは子供たちもわかっています。正直、今は妻のことまでケアする余裕はありません」

   言葉から察すると、やさしそうな子煩悩のいい父親のようだ。豊田議員は子供とこの夫のことを思い出せば、あんな暴言を吐くところまではいかなかっただろうに。命だった政治生命も風前の灯火である。埼玉県の彼女の事務所の前を、「このハゲ!!」と叫びながら通る子供がいるという。

故人まで資金パーティーに利用する稲田防衛相の無神経

   週刊現代からもう1本。8月初めの組閣がぼちぼち漏れ始めている。岸田外相は留任するようだ。週刊現代によれば、最大の組閣の焦点は、二階俊博幹事長(78)をどうするかだという。安倍首相はお友だちの甘利明を据えたいようだが、政界寝業師の異名をとる「おっさん二階」は、そうはさせじと動いているという。

「時に首相に噛みついて党内のガス抜きを買って出たかと思うと、首相の不足を補う絶妙の参謀役もこなす。政治の機微をわきまえていて、仕事も異常なほど早い。気がつけば、二階以外の幹事長適任者がいなくなってしまった」(政治部デスク)

   うまく取り込めばこれほどの名幹事長はいないが、同時に危険でもあるという。自分のメッセージが安倍に伝わらないのなら、伝家の宝刀を抜くこともあると見られているそうだ。

「こいつにやらせる。俺も一緒に辞めるから、あんたも身を引け」

   8月3日の組閣次第で、安倍を守るのか、安倍を切るのか、二階の動向に注目が集まっているようである。

   稲田防衛大臣は今度の組閣でクビは確実だが、最後まで身の程を知らないトラブルを起こしてくれる女性である。南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に派遣された陸上自衛隊の日報をめぐる問題で、稲田防衛相が隠蔽に関与した可能性が高くなっているのだ。

   あきれ果てるとはこのことをいうのだろうが、週刊ポストは彼女が開こうとしたが、相次ぐ自身の不祥事で中止した政治資金パーティの案内状の挨拶文に、「故人」の名を使っていたと報じている。パーティー会場はホテル・ニューオータニの鳳凰の間。会費は2万円。挨拶文の署名には「稲田朋美全国後援会『ともみ組』会長」として、渡部昇一上智大学名誉教授の名が書かれていたというのだ。

   渡部教授は熱心に稲田を応援していたそうだが、今年(2017年)の4月17日に亡くなっている。この案内状が後援者たちに届いたのは5月中旬だから直す時間はあったはずだ。その上、開かれていれば大きなパーティになっていたはずだから、大臣規範に抵触する恐れがあったというのだ。とても大臣というより、政治家としての器ではない。任命した安倍首相の責任は大きい。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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