富士山登山道に真逆の方向示す矢印 クレバスへ誘導する危険あるが、消せないジレンマ

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   「これは許せない」「危ないので絶対にやめてほしい」――登山客たちが怒っている。毎年20万人以上が訪れる富士山で登山道とは真逆の方向を示す矢印が書かれている。その道を進めば滑落の恐れもある。

   富士山の静岡県側の須走(すばしり)ルート本7合目の標高3200メートル付近からペンキのような白い矢印が42カ所、約300メートル点々と続く。

   これに従って行くとどうなるか。山小屋「東富士山荘」の千田賢二さんが図を見ながら「見ての通りでクレバスになっていて、危ないところなんです。砂が流れて谷になっています」と指摘する。

   一体誰が、何のために書いたのか。この矢印を発見した「見晴館」の林光敏さんは「見つけたのは今年(2017年)の6月20日です。矢印の向いている向きは山梨県側の吉田口の下山道に向いています」と語り、抜け道を示すために書かれた可能性もあるという。

文化財なのでいじれない

宮崎:杓子定規すぎる

   危ない矢印を消すことはできないのか。実は意外なハードルがあった。一帯を管理する林野庁に聞くと「富士山は文化財のため、矢印を単純に塗りつぶしたり、岩を削ったりして消すことが出来ません」という。

   司会の加藤浩次「これは問題ですね」

   宮崎哲弥(評論家)「なぜ、消さないの」

   加藤「危険性があっても?」

   リポーターの阿部祐二「保護法で、実際にいじる事はできないと」

   宮崎「法の適用があまりにも杓子定規すぎる」

   飯田泰之(明治大学准教授)「実際に危険性があるのだから、誰かが俺が責任をとるからちゃんと原状復帰してください、と言えなければ前に進まない」

   責任はどうなるのか。菊地幸夫弁護士は「もし死者やケガ人が出てしまったら過失致死・過失傷害に当たる可能性がある」という。いまのところケガ人はいないが、もし何かあったら原状復帰をしなかった責任はどうなるのか。

文   一ツ石 | 似顔絵 池田マコト
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