2018年 11月 13日 (火)

最後の勝負に出た小池百合子都知事 民進党を糾合して政権ねらう

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   予想通り、9月25日(2017年)に小池百合子都知事が「希望の党」を立ち上げ、衆院選に候補者を出すと発表した。

   機を見るに敏な女性だ。「すごい勝負勘と度胸だ。神がかった政局観だと思う」(民進党から除籍処分を受けた木内孝胤・前衆院議員=朝日新聞9月28日付より)と絶賛する声もあるが、週刊文春によると、新党に集まった顔ぶれは政治的スタンスはバラバラ、共通点は選挙に弱いというだけで、「永田町では、早くも『まるでがらくた市』『掃き溜めだ』と揶揄する声も上がる」が、65歳という年齢を考えて"最後の勝負"に出たに違いない。

   小池は総理の座を手に入れるためには、何でもありだ。国政は任せるといっていた盟友・若狭勝さえ、ここが勝負と見たら非情に切って捨てる。

   「もともと小池さんは若狭さんについては、『都知事選で最初から支持してくれた恩があるだけ』と、あまりあてにしていなかった」(民進党議員)。若狭らとは別に水面下で動き、態勢が整ったから会見に踏み切ったというのだ。

   この新党に対して、前原民進党代表は、小沢一郎と進めていた民自連合を反故にして、民進党としての公認を出さずに小池新党である「希望の党」公認で戦う方針を決めたのである。

   実質、民進党解体だ。アッと驚くタメゴロー的大転換だが、週刊文春によれば、若狭、細野豪志では党勢拡大できないと小池は考えていて、「そのため、小池氏は、全国に組織がある民進党を選んだ。民進党側も、左派など一部の議員を下す方向で話を進めています」(先の民進党議員)

似た者同士の小池と安倍

   私は、小池と安倍は似た者同士だと思っている。安倍はキャッチフレーズを次々に繰り出し、目先を変えれば国民は前のことを忘れてくれるというのが安倍流である。思い付きのキャッチフレーズだけを振りかざして、ここまでやってきた。

   小池も同じである。都知事当選後、豊洲移転、情報公開、関東大震災時の朝鮮人虐殺への考え方などで批判を受けると、今度は国政へと、都民や国民の関心をそらせる。

   希望などないのに「希望の党」などと命名して、自分ファーストと代表に名乗り出た。

   彼女は新党を「改革保守」と位置付ける。

   「改革の精神のベースにあるのが、伝統や文化や日本の心を守っていく、そんな保守の精神」と語っているが「なんのこっちゃ」である。めちゃくちゃ保守やないか。

   憲法改正はもちろんのこと、「靖国参拝に異論はない」と都議会でもいっているように、小池は安倍的なものを色濃く持っている政治家である。

   小池は都知事を捨てて衆院選に出るという見方がある。国会議員でなければ総理になれないからである。

   安倍自民が今度の衆院選でかなり議席を減らすことは間違いないだろう。そうなれば安倍退陣、自民と希望が連立を組むということもあり得る。これに公明、維新の会などが結集すれば、巨大な保守勢力が出現し、共産党以外の野党は消えてなくなる。

   考え出すと夜も眠れない。とりあえず目をつぶって腐敗しきった安倍政権を倒す。その先のことは、選挙が終わってから考えようではないか。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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