2018年 6月 20日 (水)

私って臭い?におい過敏時代・・・体臭が原因じゃなかった

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   自分の体臭が気になって、人との付き合いがうまくいかないと病院を訪れたり、においのケアの香りで体調不良を訴える人が増えているという。テレビには「鼻につく」ほどにおい関連商品のCMが流れ、大型薬局店にはにおい関連商品が目立つところに並んでいる。最近では悪臭で他人を悩ます「スメルハラスメント」という言葉もある。

   においケアセミナーまで登場した。社員に臭い教育を徹底させてほしいという企業の要望を受け、化粧品会社が開催している。化粧品会社が「職場で嫌だと感じるにおい」についてアンケートを行ったところ、タバコや香水のにおいを抜いて体臭が64.9%とトップだった。においケアセミナーに参加しためがね販売会社では体臭や口臭対策を義務付けられ、きちっと対策を講じているか人事評価の項目に入れる徹底ぶりという。

   NHKが行ったにおいに関するアンケート調査でも、「会社の上司のにおいがつらく、悟られないように席を離してもらった」「自身のにおいが原因でいじめられた。その後、体臭を気にするようになり結局、休職した」という話が寄せられた。

人間関係のギクシャクで不快臭

   それほど不快なにおいが蔓延しているのだろうか。東京・新宿区で体臭の悩みについて相談や治療を行っているクリニックの五味常明医師によると、訪れる患者の7割は気にするほど体臭が強くない人たちという。五味医師は次のように指摘する。

   「においって目に見えないものですから、不安なんですね。スメルハラスメントで周囲に迷惑をかけている害よりも、自分がにおっているんだと悩み、消極的になって人間関係を築けない人たちが増える害の方が大きいですよ」

   中身が見えないようにした容器にリンゴを入れて、6人になんのにおいか当ててもらった。バナナが3人、リンゴ、草、バニラが各1人だった。東北大学の坂井信之教授はこう解説する。「においだけで判断するのは難しい。そのにおいを出している人とか、物とかのイメージと結びついて判断しているんです。誰かしらのにおいがすると、その人のにおいそのものよりも、その人との人間関係が圧縮されてにおう。においに寛容になるには、人間関係にも寛容になる必要があると思います」

   嫌いな相手はにおいまで嫌いというわけで、相手からも同様に思われているかもしれないのだ。

NHKクローズアップ現代+(2017年10月25日放送「体臭気にしすぎ!?相次ぐにおいトラブル」)

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