2020年 7月 10日 (金)

わが子のいじめ自殺の真実を隠す学校と教育委員会 第三者委員会は本当に遺族の希望をかなえられるか?

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   わが子が学校でいじめにあったら、家族はどう対処したらいいのか。教育委員会や学校のあまりにも形式本位で不誠実な壁が親たちの前にたちはだかっていた。番組が神戸と青森の事例から指摘したのは、教育とも事実調査ともあまりにかけ離れた実態だった。

   【神戸の中学校】おととし(2016年)10月、私立中学校3年の女子生徒(当時14)が自宅近くの川で自ら命を絶った。前の日まで何度も学校を休んでいたのを案じる母親に、娘は「何もない」「大丈夫」「友達はいる」と答えるばかり。死亡後「なぜ、こんなことに」と悩んだ母親は教師や同級生50人に聞いて回った。

   すると、クラスの中心グループから「顔面凶器と言われていた」「消しゴムのカスを投げつけられた」といった証言が得られた。学校に問いただしたが、担当教員は明確に答えず、市教育委員会は問い合わせに応じようとしなかった。

いじめのメモを隠し続けた学校、校長の交代で事態が動いた

   実はこの時、学校にはいじめの内容を聞き取ったメモがあった。これを知った母親は公開を求めたが、教育委員会は応じなかった。番組では触れなかったが、当時の校長は「メモは存在しない」と言い張り、教育委員会の首席指導主事も公表に待ったをかけたという報道がある。メモは学校に保管され、事実が隠蔽され続けた。

   驚いたことに、この間、母親と教育委員会とのやり取りの中で、いじめが認定されるには「学校がいじめとして指導したことが必要」という見解が示されたことだ。学校がいじめに気づかなければ、いじめが実際にあったとしてもなかったことにされてしまうわけだ。

   なんと理不尽な条件があったものだ。形式主義もここまでくると、ことなかれ主義とかけあわさり、常識も良識もなくなってしまう。

   事態が動いたのは、校長が変わってからだ。新校長が教育委員会に7か月間にわたり対応を求め、ようやくメモの存在が認められた。生徒の死亡から1年半余り、市教育長は「きわめて不適切だった。組織としての体をなしておらず、許されない」との談話を出した。それでも、担当者は「今さらメモを出すことはできない。開示すれば処理が煩雑になる」と最後まで抵抗したという。

   これには番組の武田真一キャスターも「保護者の切実な願いを踏みにじった教育委員会の対応に憤りを感じます」とコメントをしたが、これですまされるのだろうか。

   ウソをついてメモを隠しまくった前校長も、事務処理が煩雑と信じがたい言葉を吐いた指導主事も、教育者や行政マンとして悪質すぎる。犯罪的な行為だ。まさか今も教育や行政にかかわってはいないだろうなと、怒りがわいてくる。批判の一言二言で免責してしまえば、第2第3のウソ校長や無責任指導主事が現れかねない。

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