2024年 3月 19日 (火)

かゆいところに手が届いてない週刊現代・週刊ポスト「実用記事」本当に役立つ情報少ない

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   週刊現代と週刊ポストは合併号明けで、きょう21日(2018年9月)発売である。朝刊の週刊ポストの広告を見てびっくりした方もいるのではないか。総裁選で自民党の反乱分子が73人と書いてあったのだ。週刊ポストの情報力は凄いと読んでみたら、本文は「反乱分子は50人」。きのうの総裁選の結果を見て、新聞広告を手直ししたのだ。

   だが、雑誌は作ったら終わりではなく、こういったきめ細かいフォローが大事なこというまでもない。私も現役編集長時代は、こうした手直しをよくやった。内容と違えるのはいかがなものかという批判もあるだろう。

   新聞広告を見ても買わない人がほとんどだから、週刊ポストが73人と予測していた、すごいねとその人の頭の中に残るかもしれない。まずは週刊ポストの気配りに◎である。

   次回で詳しく触れるが、週刊現代の目玉特集は「大地震 その時何が起きて、どうすべきか」。震度6で倒壊する、あなたの町の危ないビルというのもあるが、私のような年寄りにとっては、自分の住んでいる家やマンションの耐震をどうして強化するかという方が切実だ。

   先日、テレビ東京の「ガイアの夜明け」を見ていたら、地震に負けない! 革新技術というテーマの中で、画期的な丈夫で軽いワイヤーを使って耐震補強をするという会社を紹介していた。築50年の木造建築でも、それを使えば数日ででき、しかもすこぶる安いのである。こうした「役に立つ情報」をもっと入れないと、買ってくれないと思うのだが。

   「寝たきりの老親にその薬は必要ですか。断る勇気があなたの家族の命を救う」。その通りだが、実際は難しいのではないか。「お彼岸特別企画 あの有名人が眠る墓」も首を傾げる。自分の両親の墓参りもしないのに、有名人の墓巡りをしてどうするのか。罰が当たりますよ。

   週刊ポストも似たり寄ったり。「心臓発作 危機は突然襲ってくる」。それはそうだが、今からバナナやほうれん草、オリーブオイルを大量にとっても間に合うまい。

   「ヨシノブ続投で本当にいいんですか?」。巨人の高橋監督の続投が決まったようだが、あの戦力では誰がやっても同じだろう。ダメ外国人を何人獲るよりも、いっそ、外国人や阿部、坂本を放出して、200億円出して大谷翔平を呼んだらいい。

   まあ、今の読売新聞の上層部を一掃するほうが、巨人軍再生の早道かもしれない。というわけで、この続きはまた来週。

「安室奈美恵」早くも復帰説!2020年東京五輪に合わせて新曲

   樹木希林が亡くなってしまった。演技上手というより、どっしりとした存在感のある女優だった。ロック歌手の内田裕也(78)とは長年、別居結婚だった。フジテレビのザ・ノンフィクションで内田のドキュメントをやっていたのを見たが、素顔はやんちゃで憎めない人間のようだ。

   樹木は、内田の『朝日のあたる家』が好きだといっていた。アメリカの古いフォークソングで、母さんよ、子供にいってやってくれ、オレがしたようなバカなことをするなと、そう歌ったアニマルズのバージョンが大ヒットした。東京五輪の年だった。

   その番組の中でだったと思うが、内田が、「不良をずっとやり続けるのは大変なんだ」と漏らしていた。20日に内田が妻の死について談話を発表した。「最期は穏やかな綺麗な顔でした。啓子(本名は内田啓子)、今までありがとう。人を助け 人のために祈り 人に尽くしてきたので 天国に召されると思う。おつかれ様。安らかに眠ってください。見事な女性でした」

   映画『モリのいる場所』で初共演した山崎努は、「彼女の演技は独特で、誰も真似はできない。あの人がいなくなったら、あの演技はおしまい」と週刊文春で語っている。

   悠木千帆という芸名を2万200円でオークションに売ったり、ドラマの打ち上げで、プロデューサーがいる前で若い女優との不倫をバラしたりと、破天荒に見えた樹木だったが、スキャンダルも含めて俳優は隠し事をしないという信念があったのだろう。生き方すべてに腹がすわっていた女性だった。

   安室奈美恵フィーバーがようやく終わった。これからはひっそりと暮らすのかと思っていたら、FLASHは早くも安室は復帰すると報じている。<「安室の復帰の可能性は、と問われれば、100%ある、と断言できます」>

   安室をよく知る関係者はそういったそうである。9月16日をもって芸能活動から引退したが、彼女を知る人のほとんどは完全な引退などありえないと口をそろえていう。

   彼女は2016年秋に京都市内に2億円のマンションをキャッシュで買っている。有名な神社に近い場所に立つマンションのワンフロア全体が1部屋で、広さは150平方メートル。ここで引退後の生活を始めるとみられている。

   ツアーの収入などすべて入れると200億円を超え、仮に3割が安室に入るとして60億円になるそうである。件の音楽関係者によると、安室が引退するのはステージからであって、安室自身も「勢いで引退といってしまった」と話しているらしい。

   彼女の中には音楽への未練があるという。まずはアパレルのブランドを立ち上げるというが、彼女が一番意欲を掻き立てられるのはやはり音楽で、2020年の東京五輪に合わせて新曲を出すのではないかと噂されているそうだ。これだけおいしい歌姫をほっておく芸能界ではないと、私も思う。

   週刊文春がスクープしたジャニー喜多川社長の後継者、タッキーこと滝沢秀明(36)の引退発表後に、予想した通り、メリー喜多川と娘・ジュリーとの最終戦争が勃発したそうである。

   一番の違いは、ジュニアに対する関心の度合いだと週刊文春はいう。ジュリーは嵐やTOKIO、V6に熱心で、ジュニアには関心がない。一方のジャニーは、自分が育てたジュニアはどんどん世に出したい。

   現役のジュニアが「滝沢さんとジュリーさんの関係は最悪です」と語っている。そうなると、ジャニーズ事務所の社長はどうなるのか。ジャニー喜多川社長は86歳で健康問題もある。不祥事が多発し、辞めていくタレントが後を絶たない。一時のようなテレビ局への影響力も薄れつつある。滝沢がジャニー社長の後継者を目指すことで、帝国の崩壊を早めることになるのかもしれない。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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