2019年 10月 20日 (日)

元次官「子どもをぶっ殺す」と言われ...長男刺殺、川崎の事件が引き金だった!

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   1日(2019年6月)に元トップ官僚の熊沢英昭容疑者(76)が、引きこもり状態の長男英一郎さん(44)を刺殺した事件。熊沢容疑者が「長男が『小学校の運動会の音がうるさい。ぶっ殺す!』と言ったことから、小学生らが襲われた川崎の事件が頭に浮かび、同じようにならないように考えた」と供述していることがわかった。事件の連鎖に、引きこもりの子供を持つ親たちの間に動揺が広がっている。

名門中学でイジメにあい、母親からは勉強を迫られ...

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   英一郎さんは、名門校の駒場東邦中学に入学したが、学校では上履きで頭を叩かれたり、眼鏡を割られたりといったイジメを受けていた。一方、家庭でも勉強しないことを理由に母親にプラモデルを壊されたことなどをきっかけに暴力を振るようになったという。

   そんな英一郎さんが居場所を求めたのがゲームの世界。私立大学に進学して豊島区の一戸建てで生活を始めたが、オンラインゲームに没頭して引きこもり気味になり、月に30万円以上課金することもあった。

   英一郎さんを知る女性は「熱のいれ方、優先順位が私たちと違う。英一郎さんの場合、ゲームが本来の居場所」と語る。一人暮らしをしていた英一郎さんだが、ゴミ出しをめぐり近隣住民ともめたことから先月(2019年5月)下旬に実家に戻った。そして、再び家庭内暴力が始まった。

   しかし、熊沢容疑者は警察などに相談しなかった。容疑者の知人は「今思えば、家族の話は避けている感じだった」と語る。

「死なないために家にいるのは、恥ずかしくない」

   ジャーナリストの池上正樹さんは「全国の引きこもり家族によくあることだが、家の恥と考えて子供の存在を隠してしまう。熊沢容疑者も孤立して誰にも相談できない中で、切羽詰まったのではないか」と推測する。

   青木理(ジャーナリスト)「中高年引きこもり、ゲーム依存、イジメ、家庭内暴力と、一つの事件のなかに社会問題がたくさん詰まっている」

   菅野朋子弁護士「治療が必要なケースだった可能性もあるが、世間の偏見を気にして治療に行けず、手がつけられない状況になってしまったのではないか」

   池上正樹さん「相談員から『なんでここまで放置していた』と責められるので、親が相談できないこともある」

   一方で、SNSやテレビの報道が熊沢容疑者を追い込んだ可能性も指摘されている。

   青木「事件が衝撃的であればあるほど暴論、極論、感情論が飛び交う。『死ぬなら一人で』といった安易な発言が追い込んでいく」

   玉川徹(テレビ朝日解説委員)「テレビで取り上げた時、同じような犯罪が連鎖するのではないかと恐れていたが、違う形で起きた。NPO理事の藤田孝典さんは『今回の殺人を容認するようなことは止めてくれ』と提言している」

   40代以上の引きこもりは全国で61万人と推計されているが、その実態調査は進んでいない。

   池上さん「引きこもりの人は事件を起こすという誤解が広がることで、当事者が萎縮し、ますます外に出られなくなる」

   菅野「死なないための選択肢として家にいるというのは、恥ずかしいことでもなんでもない」

みっちゃん

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