2020年 4月 2日 (木)

【新連載】細野邦彦さんとカダフィ大佐の取材でリビアへ!同行アシスタントはあの辣腕女史

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   日本テレビのバラエティー番組のレジェンド細野邦彦のもとで、ディレクターとして働きはじめてしばらく経った頃、リビアのカダフィ大佐の取材話が舞い込みました。リビアの建国記念を祝うイベントの取材だったのですが、細野さんと私を含めて4人でリビアへ向かいました。この取材旅行にアシスタント役で同行したのが、当時「ルックルックこんにちは!」という朝のワイドショーに出演していた、あの小池百合子女史だったのです。(因みに彼女と私は同じ年の生まれです)

   リビアに招待されたのは。テレビ界でいえば、日本テレビとテレビ朝日だけでした。リビアがどんな国か、あるいはカダフィ大佐がどんな人なのかについて、ある程度の知識は身に着けました。現地に入り、在リビア日本国大使館にお招きを受け、食事を取りながら取材の要点は勉強しました。

   祝賀イベント当日、会場となった広いスタジアムに、ヘリコプターで登場したカダフィ大佐は、幾重にも車の周りを包囲したSPに守られ凱旋しました。人民たちの「カダフィ、カダフィ」という叫び声が、印象的でした。当時の国際情勢を反映し、形通りの取材以外は余りできませんでした。

監視下のリビアで発揮された小池百合子さんの交渉手腕

   ひと通り取材はしたものの、さらに撮りたいと思うような魅力的なことはなく、先方のセッティングした取材をさぼってホテルで寝ていました。当然、当局の心象は悪く、問題に発展しかけた頃に、「もう取材はやめて日本に帰ろう!」と細野さんが言い出したのです。ところが、肝腎のパスポートは当局に握られている。そんな中で小池女史は、独自の交渉手腕を発揮して、見事、当局からパスポートを奪還してくれたのです。

   夜明けを待って、ホテルから逃げ出すことにしたのですが、当局の監視下でタクシーの手配もできないまま、荷物をかかえてホテルを出ると、なんと、向うからトロトロと走って来る車が1台・・・。それは、空車のタクシーだったのです。急いで乗り込み、チップをはずんで一路、空港へ!

   ところが、空港にも当局の係官が見張っているではありませんか。すると、この場面でも小池女史の活躍で何とか切り抜け、やっとのことで英国航空に搭乗が叶いました。西側の飛行機で一息ついた時には、どっと疲れを感じたのを覚えています。帰国後、無事にこのリビア取材番組の放送は果たしました。

   あれから約40年の月日が流れ、今となっては懐かしい想い出となりましたが、その後、小池百合子さんとご一緒する機会はありませんでした。

渡辺弘(わたなべ ひろし)
渡辺 弘(わたなべ ひろし)
1952年生まれ。東京大経済学部卒業。1976年に日本テレビに入社し、制作局CP、ドラマ制作部長として番組づくりの現場で活躍。編成局長、制作局長、取締役報道局長、常務・専務を歴任した。「マジカル頭脳パワー!!」「THE夜もヒッパレ」「「スーパーJOCKEY」「24時間テレビ」などヒット番組をプロデュースした。 現在は「情報経営イノベーション専門職大学」客員教授。映像会社「2501」顧問。
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