アッキーが驚いた9年目の3・11被災地の新たな災害!巨大防潮堤で今度は水害
東日本大震災から9回目の3・11、アッキー(篠山輝信・タレント)は今年も東北にいた。旅の出発は三陸鉄道の久慈駅。ところが、「『久慈-田野畑』間は代行バスの運行となっております」という掲示が出ているではないか。「えっえっ、えっ。ここからバスなんですか」と戸惑う。
小林孝司アナが解説する。「去年(2019年)10月の台風19号で再び被災したのです」。今月20日に全線復旧する。
アッキーがバスと列車を乗り次いでついたのは、巨大な防潮堤が造られた宮古市の田老地区だ。消防団のリーダー・田中和七さんによると、台風被害を大きくした一因が防潮堤だという。流れてきたがれきで排水口が詰まり、防潮堤の内側に川の水が溜まってしまったのだ。
アッキー「皮肉な話ですよね。防潮堤は波から守るために大事なものだって、今まで一生懸命造られてきたのに、大雨の被害になった時には十分じゃなかったってことですね」
「住んでる人たちは雨水も怖いことをみんな知ってたが・・・」
田中さん「防潮堤は内水にはすごく弱いんですよ。雨水対策は一番重要視しなきゃいけないことだって、ここに住んでいる人たちはみんなそう思っていても、都市で計画をする人たちは『いやこれで十分だ』って説明でした」
アッキー「普段、東京で暮らしていますけど、岩手の北部の地域に至るまで、去年の台風被害が大きかったというのは驚きでした。防潮堤にはもちろん排水用の水路があるんですが、排水できる量が十分ではないという現状です。津波の対策は大事なんですが、台風被害が年々大きくなってきている中で、復興のまちづくりって難しいんだなと感じました」