2024年 4月 27日 (土)

「麒麟がくる」信長の凄惨な弟殺し、涙の「飲め~飲め~!」にネット戦慄「道三のお茶毒殺を超えたー」「帰蝶様はもはや暗殺スペシャリスト?」の声も

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   NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第18回が17日(2020年5月)に放送されたが、織田信長(染谷将太)が弟の信勝(木村了)の暗殺する兄弟骨肉の争いが描かれた。

   ネット上では、斎藤道三(木本雅弘)が土岐頼純(矢野聖人)をお茶で毒殺したシーンを上回る迫力に「信長怖すぎ!」の声があふれた。

  • 「飲め~!」と信勝に迫る信長(NHK「麒麟がくる」番組ホームページより)
    「飲め~!」と信勝に迫る信長(NHK「麒麟がくる」番組ホームページより)
  • 「飲め~!」と信勝に迫る信長(NHK「麒麟がくる」番組ホームページより)

「信長は弟がそれを飲むことで信じたかったのに...」

   物語は、信勝の兄に対する謀反の兆候に気づいた信長が、帰蝶(川口春奈)の「直接、会って(どうするか)決めたらいい」という助言に背中を押され、仮病を使って信勝を誘い出す。信勝と対面した信長は「そなたを呼び寄せ、討ち果たすために偽りを申した」と打ち明け、母親から愛された信勝を妬み、何度も殺してやろうと思っていたと激白する。

   信勝も「兄上が疎ましかった」と思っていたことを告白。「我らは似た者同士ということか」と涙を一筋流す信長。兄弟が腹を割ったと思いきや、信長は目の前の器を指して「これを飲め~、飲め~!」と信勝に迫るのだった。それは信勝が持参した「霊験あらたかな湧き水」だった。飲むことができない信勝の周りを抜刀した信長の家来たちが取り囲んだ――。

   この凄惨な弟殺しのシーンにネット上は震え上がった。

   「信長の弟との迫真のシーンは、あの道三の毒殺シーンを超えた」

   「信長の気持ち、わかる気がする。親に可愛がられなかったほうの子供。母がえこひいきしなければ、仲良くできたのではなかろうか。信勝は、ノコノコと毒入り水持参。刺客なら言い逃れできなくはないが、無理でしょう。高政のように、まだ何も起こしていない弟たちを卑劣に殺したことを思えば、信長には、まだ情はあったのだと思う。今日の信長さんはサイコパス的。これからもっとその性格が出てくるのだろうか。怖っ」

「信長が流した涙は、弟の死を悲しむことになる母への涙だ」

   「信長の涙。そして『飲めぇー!』の声。力が入ったなあ。それを飲むことで弟を信じたかった。信長様の優しさと怖さが出たシーンだった」

   「一番愛されたかった母に、一番愛された弟をずっと、羨ましく思っていたのだろう。愛情の反対は無関心。信長は自分に無関心だった母がそう遠くない日に、弟の死を悲しむことになることを予知していた様な表情に見えた。あの涙は、母に対する涙だったのかもしれない」

   もっと、信長・信勝兄弟の確執を丁寧に描くきべきだったという声も。

   「2人が会見して腹の内をぶちまけるシーンは見事な熱演で、涙がにじんできたが、総集編で名場面だけを切り貼りして見せられているような感じだ。プロセスを描くのがドラマの醍醐味なのに、信長と信雄の対立軸、挙兵に至る経緯、ひとたびの赦免と裏切り、こうした経緯を描かないで結果だけでは物足りない。せめて信秀葬儀での抹香事件と稲生の戦い(編集部注:信勝が信長に叛旗を翻した戦い)はやるべきだった。斎藤高政の調略もスパイスとして描けば、信勝粛清の影の帰蝶と高政の陰謀合戦が浮き上がっただろう」

「川口春奈の真っ直ぐさが毒殺すら迷わぬ強い女に合う」

   その帰蝶の堂に入った「悪女」ぶりも話題になった。

   「顔を見てお決めになればよい。いちゃつく信長の手をダーメとピシャリとはねつける帰蝶様は、今や毒殺のスペシャリストの風格。微動だにせず『作業』が終わるのを待っている帰蝶と、胸騒ぎに余裕がない土田御前。帰蝶は今までの大河になかった奥方像だ。川口春奈の真っ直ぐな感じが、毒殺すら迷わぬ意思の強い女にぴったり合う。暗殺の瞬間、引戸をバシバシっと閉めるところなんかも迫力があってよい。麒麟は面白いな。中断が残念」

   「毒婦というか、毒蛾というか。序盤に十兵衛に絡んでいたころと比べてずいぶん毒々しくなりましたね、帰蝶殿。歴代で最も毒々しい濃姫です。暗殺教唆のご婦人と言えば、わが子可愛さで家督相続のライバルを殺す暗殺婆サンが時代劇の定番ですが、こんなに若くて清々しい表情を見せる陰謀家はとても新鮮。川口春奈だからこそ中和されているが、これが絵にかいたような毒婦女優だったらヘイトが集まるに違いない。しかし、あれもこれも殺しはすべて帰蝶さまの取り計らいというシナリオ、やりすぎの気がする」

「長谷川光秀さん、もっと自己アピールして存在感を出して」

   一方、主人公の明智光秀だが、相変わらず存在感が薄いという声が。

   「なぜ、朝倉殿に自己アピールしない? 戦国武将でしょう! 今は明智家の主、自分一人で生きている十兵衛じゃない!『朝倉殿のために全力で働きます。だから、それなりの待遇を!』くらい言えないのか? 光安叔父なら、そうしていた。西村さんが槍をふるい、炎の中で腹を切るシーンを見たかった」

   「信長が信勝を討つくだりはさすがに迫力があって見入った。道三が息子に討たれるシーンもそうだった。一方、光秀一行の話になるととたんに話がつまらなくなる。今回も戦が好きじゃないとかばかり愚痴っていて平凡で弱々しいキャラクターに思えた。これでは『麒麟がくる』意味も矮小化されかねない」

   「明智家は今が沈みの時なのですね。石川さゆりさんの言葉に胸が熱くなった。落ちたときに、どう生きるかで値打ちが決まる。ここからどう明智家が復活していくのか楽しみです。光秀が去った後、義景が拭き掃除を念入りにさせるシーンがありました。『もっと、えぐるように拭こう』は笑っちゃいました。ここに、彼の本音が透けて見えました。光秀はお金を拒否して正解だったかもしれませんね」(テレビウォッチ編集部)

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