2024年 4月 20日 (土)

来年から嵐の冠番組が消える。文春によれば、嵐にはジンクスがあって、嵐は5人揃わないと視聴率が取れないという。一人一人の単体では魅力がない、5人揃ってはじめて一人前ということだろう。前途は多難のようだ

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   10月23日午前10時(日本時間)からトランプとバイデンの最終テレビ討論が行われた。前回が悪評だったためか、比較的静かに進行した。司会を務めたのはNBCアンカーのクリステン・ウェルカー。「朝の顔」といわれる女性記者だった。

   バイデンは終始余裕をもって答えたのに比べて、トランプは追い詰められていることを分かっているのだろう、焦りが感じられた。バイデンのウクライナ疑惑追及だけに終始した感がある。

   主要メディアの多くがバイデン支持を表明しているが、今回の討論で、バイデンの支持率が大幅に下がることはないだろう。民主党の大統領誕生はよほどのことがない限り間違いない。

  • バイデン元副大統領(2016年、UPI・アフロ)
    バイデン元副大統領(2016年、UPI・アフロ)
  • バイデン元副大統領(2016年、UPI・アフロ)

JTB社員らに1日5、6件電話をかけるだけで2万4000円の日当を払っていたGoToトラベル事務局が「情報統制」を始めた

   さて、GoToトラベル事務局が大手旅行代理店、JTB、近畿日本ツーリスト、日本旅行、東武トップアーズに占められ、中でもJTBがおいしい汁を吸っているのを、先週の文春が報じた。すると、11月から急遽、人員が半減されることが発表された。そして10月14日付で「GoToトラベル事務局長」名で、文春に対する対応について要望事項が出されたそうだ。

   そこには「情報統制」とあり、本社や支社の社員は、マスコミからの取材にはノーコメントにし、疑いがもたれる言動や発言を厳に慎むようにしろと記されていたというのである。小規模代理店は、割引分を立て替えているが、7月分も8月分も振り込まれていない、このままでは「GoTo倒産」しかねないと嘆いているのに、大手は政治家と組んで、1日に5、6件の電話をかけるだけで2万4000円もの日当がもらえるのだ。

   文春のいう通り、情報統制ではなく、すべてを情報開示すべきである。

GOTOトラベル(イメージ)
GOTOトラベル(イメージ)

学術会議の問題を掘り下げると、ノーベル賞受賞の本庶佑氏が訴える「目を覆いたくなる日本の研究環境の劣悪さ」に帰着する

   新潮は、学術会議の6人を菅義偉が任命拒否したことで窮地に立たされているが、それを側面から支援したいのか、今週も「日本の科学技術を盗む中国の千人計画」批判をしている。

   だが、この問題を掘れば掘るほど当初の意図の、中国は日本の科学者から軍事用の研究情報を盗み出しているというのとは違って、「取材に応じた日本人の多くが口を揃えるのは、冒頭でも触れた日本の研究環境の劣悪さである」というところに辿り着くのである。

   ノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑京都大学特別教授に、「今の日本では40代以下の研究者は大変つらい思いをしていると思う。彼らの環境を整えなければいけません」「我が国の科学技術政策を見直すラストチャンスなのです」といわれ、次号では、この国の目を覆いたくなるような惨状の仔細に触れると、いわざるを得なくなるのである。頑張っておくれ。

オンライン記者会見をする本庶佑氏(2020年5月)
オンライン記者会見をする本庶佑氏(2020年5月)

米では政権寄りのメディア社長に反旗を翻す記者が多いが日本はどうか。フジの記者だった安倍前首相の甥が後継者になるようだが。

   メディアの問題を2つ。アメリカを代表するウォール・ストリート・ジャーナルが、トランプ支持が行き過ぎると、社内の記者たち280人が連名で「社説やオピニオン欄に誤報が多い」という抗議文を出したと、文春が報じている。

   ここを所有しているのはメディア王として知られるマードックだが、彼は前回の大統領選でトランプのアドバイザーを務めていて、報道方針に対立する記者たちを相次いで解雇しているという。日本のメディアにも政権ベッタリの社長が多いが、そこの記者たちが反旗を翻したという話は聞かない。勇気のあるやつはいないのか。いないだろうな。

   共同通信にいた柿崎明二論説副委員長が、菅の補佐官に就任したことで、社内でも批判の声が上がっている。水谷亨社長が、加盟各社を前に、こういったと文春が報じている。

   「非常に残念です。こうしたことを阻止していくのが我々の役目だと思う。きっちり記者教育をしていく。どれだけ政治家に食い込んでも、権力側にはいかないのがジャーナリストです」

   はからずも、記者教育ができていなかったことを認めてしまった。

   安倍前首相の甥にあたる岸信千代(きし・のぶちよ)(29)がフジテレビを辞めて、父親の岸信夫防衛大臣の秘書になることで、安倍の後継者になるのではと騒がれている。父親は山口二区だが、子どものいない安倍の地元である四区から出る可能性もあるという。安倍の母親・洋子が目をかけていたというから、その可能性が高いのではないか。

甥の元記者が後継者になる(?)安倍前首相
甥の元記者が後継者になる(?)安倍前首相

嵐は5人そろってはじめて一人前ということだろう。同じグループでも韓国のBTSはすごいぞ。彼らの兵役問題が国をあげての大騒ぎだ

   同じ文春が、嵐の「活動休止」が決まったと報じている。その理由は、10月17日に報じられたように、フジテレビ系の『VS嵐』、日テレ系の『嵐にしやがれ』が来年(2020年)1月にリニューアルされ、嵐の冠が消えるからだという。

   これから各人が、それぞれ自分の道を歩んでいくのだろうが、文春によれば、嵐にはジンクスがあって、「嵐は5人揃わないと数字が取れない」、要は視聴率が悪いというものだそうだ。一人一人の単体では魅力がない。5人揃ってはじめて一人前ということだろう。前途は多難のようだ。

   同じグループでも、韓国のBTSはすごいぞ。韓国の芸能事務所としては初めて株式を上場すると、初日には時価総額11兆ウォン(約1兆円)にもなった(その後は下がり続けているそうだが)。韓国から世界へと飛躍したグループだが、彼らには難問があると、文春が報じている。それは「兵役」である。韓国の男は満28歳までに兵役に就かなければならない。

   最年長のジンは年末に28歳になるそうだ。この問題は国を挙げての議論になり、兵務庁は「大衆文化優秀者の入隊延期を検討する」と発表したという。大昔、エルヴィス・プレスリーが入隊するというので、アメリカ中の女性たちが「行かないで」と涙にくれたことを思い出す。

   だが戻ってきたエルヴィスは、次々にヒット曲を放ち、世界のエルヴィスになった。本物なら、2年(所属によっては18カ月)程度の空白はどうということはない。

嵐の5人
嵐の5人

新潮によると、橋下徹に維新はとんでもない額の講演料を支払っている。1回216万円で「上納金」ではないかというのだ

   さて、11月1日に大阪都構想の住民投票が行われる。一度住民投票で否定されたものをなぜまたやるのか、私の理解の外だが、賛成、反対が五分五分のようである。だが前回と違うのは、今回まったく盛り上がらないことだと、新潮が報じている。

   前回は過激な発言で度々物議を醸した橋下徹が先頭に立ったが、今回はいないことが大きいようだ。新潮によれば、その橋下に、日本維新の会はとんでもない講演料を支払っているというのである。2016年から2018年までの3年間で、維新や所属議員から橋下が受け取った講演料などの総額は、1回216万円で3456万円にもなるそうだ。

   これは維新から橋下への「上納金」ではないかと新潮は疑問を呈しているが、橋下側は、「どの業界でも講演料は一律216万円。時間は90分まで、となっています」答えている。これほどの金額を彼に払う価値がどこにあるのだろう。私だったら10万円で何時間でも話しますよ。いつでも声をかけてください。

橋下徹氏
橋下徹氏

新潮によると、小泉進次郎の「犬の繁殖業者の規制」で13万頭の犬が殺処分されそうだという。妻・滝川クリステルは大の動物好きだが

   日に日に存在感が薄れつつある小泉進次郎だが、昨年(2019年)改正された動物愛護法に基づいて、彼の環境省が進めている「数値規制」が、きわめて評判が悪いと新潮が報じている。これは来年(2019年)6月から施行されることになるそうだが、中でも、「業者の飼育頭数に上限を設け、繁殖用の犬は従業員一人につき15頭、猫は25頭までで、販売する犬は一人につき20頭、猫は30頭までという数値規制にあるようだ。

   これだと価格が倍増する、繁殖制限は6歳までという制限があるので、7歳を超えた繁殖犬は手放さざるを得ないなどで、業者は廃業に追い込まれ、13万頭の犬が路頭に迷い、殺処分されるというのである。ブリーダーたちの声が正しいかどうか、私には判断しかねるが、小泉はまさか、動物好きの妻・滝川クリステルの意見だけを聞いて決めたんじゃあるまいな。

小泉新次郎・滝川クリステル夫妻
小泉新次郎・滝川クリステル夫妻

貴闘力のYouTube「相撲再生計画」が面白い。白鵬が立ち合いでやるかち上げは、O脚で足の内側の筋肉が弱いからだそうだ

   ところで貴闘力という元関脇がいる。彼は人気者だったが、相撲界の野球賭博が摘発され、相撲界を首になった。その後、焼肉屋をやったりして繁盛していた。私も何回か行ったことがある。貴闘力がYouTubeで、相撲再生計画なるものを立ち上げ、角界浄化に尽くしていくと、アサ芸が報じている。

   いくつかやる事はあるようだが、中でも、八百長問題をやりたいそうだ。今でも八百長はなくならないようだが、この間終わった場所で優勝した正代は、八百長なしで頑張ったと、貴闘力が賞賛している。

   興味深いのは、白鵬が立ち合いでやるかち上げについて、こう語っていることだ。

   「何で白鵬がかち上げするのか。白鵬の全体の体を見ていて足が外側にO脚になっているわけ。O脚ってことは足の内側の筋肉が弱いってこと。相手の当たりがバンと来られると本当に嫌。だからかち上げて相手を止めたり、張って相手を横にそらしたりして取るわけだよ」

   なるほど、白鵬のかち上げにひるまず、一気に攻めればいいということのようだ。(文中敬称略)

横綱白鵬
横綱白鵬

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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