果てなきコロナとの闘いに、渋谷のバカ騒ぎは何事か! 田村淳「一夜にして今までの努力が無駄になる」とため息

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   北海道で新型コロナウイルスの感染者が急増し、10月31日(2020年)には過去最多の81人を記録した。そして第2波真っただ中のフランスでは、10月24~26日の3日間で12万4905人の新規感染者が確認され、再びロックダウンを余儀なくされた。

   フランスの感染拡大の原因は2つ考えられる。1つ目はバカンスで多くの人の移動があったため。2つ目は大学の再開だ。フランスでは9月は入学式や進級のタイミングで、ほとんどの大学が再開した。そこで行われた学生たちのパーティーでクラスターが多数発生したと見られている。

   そんな中、10月31日のハロウィンの渋谷は、仮装をした人たちでごった返し、酒を回し飲みしながらバカ騒ぎする若者も見られた。キャスターの田村淳は「俺は過度におびえる必要はないと思っている人間だけど、渋谷のあの騒ぎ方を見て、『あーあ、これまでみんなで力を合わせて頑張ってきたのに、一夜にして無駄にならなければいいな』と思いました」と嘆いた。

冬期はウィルスが活性化する。感染対策をゆるめたら負けだ

   キャスターの立川志らくも「渋谷区長が『来ないでくれ』とまで言ったのに。都として打つ手はなかったのか。渋谷にいた若者から感染が広がっていったら、また(感染者が)400、500、600という数になる可能性がある。これからクリスマス、正月とあるから、やはり国や都がちゃんと『この日は表に出ないでください』対策しないとダメですよ」と話す。

   月曜コメンテーターの橋下徹は「幅広い地域の社会経済活動をドーンと止めてしまう、ヨーロッパ方式のロックダウンだと経済にダメージがある。日本方式のクラスターを追いかける方式は、手間暇かかりますが、大きな効果があると考えています。クラスターをつぶしてピンポイントで感染を抑え込むような武器が必要です。やっぱり特措法ですが、今はそういう武器が自治体の長に与えられていない。法律改正を是が非でも早くやってほしい」と訴えた。

   1日の感染者が100人程度で推移してきている東京だが、冬に入り急増する可能性はあるのか。感染制御学が専門の東邦大学の小林寅喆教授は「可能性はある」と言う。「これからの時季、ウイルスは活性化してきます。少しでも感染対策がおろそかになると一気に増えます。一気に増えてくるとクラスターも追いかけにくくなってしまうので、また、300人、400人と上がってきてしまうでしょう」

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
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