2021年 5月 7日 (金)

「THE夜もヒッパレ」で心に残るシャ乱Q×橋幸夫と小沢健二×ジェリー藤尾

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   前回に引き続き、私が手がけた音楽バラエティ「THE夜もヒッパレ」について振り返って今思うことについてお話しします。

   番組にはいろいろなアーティストが出演しましたが、「新旧のバランス(出演者)」をとるということが大事でした。

   橋幸夫さんに、シャ乱Qの「シングルベッド」を歌ってもらおうとしたときのことです。本人は歌うつもりがあったのに、事務所に「他人の歌を歌うなんて」と反対されて、どうしようかと悩んでいるところを説得して、なんとか歌ってもらいました。その後のコンサートで、ファンの方から「シングルベッドを歌ってくれ」と声がかかったそうです。橋幸夫さんと「シングルベッド」が合っていたのです。

   また、小沢健二の歌を、ハウフルスの菅原正豊さんのアイデアで、ジェリー藤尾さんに歌ってもらったときのことです。テレビ雑誌に「この番組は"切れた"」と書かれたほど、ジェリー藤尾さんの歌は、素晴らしいものでした。"切れた"という表現は"はじけた"という意味です。

素の安室奈美恵の面白さを引き出したのは中山秀征

安室奈美恵さん(C)FAMOUS
安室奈美恵さん(C)FAMOUS

   これも菅原のアイデアですが、司会陣の三宅裕司たちが話しているときに、わざと赤坂泰彦が次の歌紹介で割り込んで来るということがあったとき、他の局の人から「誰か偉い人がQ出し(指示)をしているのではないか」と言われることもありました。演出と出演者の間では了解済みのことなのですが、当時のテレビ界の常識では考えにくいことだったのでしょう。

   以前にも述べましたが、これも司会の中山秀征と安室奈美恵のレギュラーコーナーで、中山が安室のキャラクターをいかした"演技付け"をしたことも、大きかったのです。ランキングの話題をテーマにしたコーナーだったと思いますが、素の安室の持つ面白さを、中山が上手く引き出していました。

   「THE夜もヒッパレ」を担当して、心から思ったのは「歌が上手いということは、いいことだ」ということです。それなくして、この番組は成立しなかったと思います。

渡辺弘(わたなべ ひろし)
渡辺 弘(わたなべ ひろし)
1952年生まれ。東京大経済学部卒業。1976年に日本テレビに入社し、制作局CP、ドラマ制作部長として番組づくりの現場で活躍。編成局長、制作局長、取締役報道局長、常務・専務を歴任した。「マジカル頭脳パワー!!」「THE夜もヒッパレ」「「スーパーJOCKEY」「24時間テレビ」などヒット番組をプロデュースした。 現在は「情報経営イノベーション専門職大学」客員教授。映像会社「2501」顧問。
今すぐ無料会員に登録して、コメントを書き込もう!
姉妹サイト
お知らせ

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中