2021年 12月 1日 (水)

本気感じられない菅首相の非常事態宣言 親しいオリックスシニア・チェアマンも「GoToトラベル」は失敗と批判 週刊誌販売部数(2020年前期)発表、スクープ連発で完売の週刊文春は約30万部、週刊新潮と週刊ポストの無残

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中年婦人誌「ハルメク」が部数2位に急上昇

   ここでABCの雑誌販売部数(2020年1月~6月発売号)が発表されたので、紹介しよう。

   雑誌全体の第1位は「家の光」で42万部だが、通信販売で書店売りのない中年婦人誌「ハルメク」が2位に急上昇している。これはニュースだ。32万部だが、前期比105.3%、前年同期比では何と129.33%だ。コロナ禍で書店へ行く機会が減ったことがあるとしても、このご時世で、しかも通信販売の雑誌が部数を伸ばしていることに、出版社は思いを致すべきだろう。

   そのうち、Amazonでしか買えない通販雑誌というのが出てくるのではないか。

   週刊誌はどうか。週刊文春は今年前半スクープを連発して完売が続いたから、約30万部で、前期比107%と部数を伸ばした。天晴れである。だが、30万部ギリギリだから、後半は30万部を割り込むかもしれない。

   週刊現代は約20万部で前期比は99.11%。これも健闘といえるだろう。無残なのは週刊新潮と週刊ポストだ。新潮は約16万8000部で、前期比90%。ポストは約15万9000部で、前期比86.23%。

   女性セブンが約17万8000部、女性自身が約16万4000部だから、この数字がいかに危機的か分かるだろう。

   フライデーは約7万3000部、週刊朝日が約6万部、FLASHは約4万8000部、サンデー毎日は約3万1000部である。前期比を伸ばしているのはAERAだが、それでも部数は約4万8000部。週刊大衆が約8万2000部だから、この5誌より上位にいる。

   前期比を大幅に伸ばしているのが宝島社が発行する40代女性ファッション誌「 GLOW(グロー)」である。前期比167.56%で約18万8000部。付録が部数増に結びついているのだろうが、宝島恐るべしである。

   文藝春秋が約21万6000部というのは哀しい。こうしたサロン雑誌は読まれなくなっているのだろう。

   健闘している大衆を久々に買ってみた。いい意味で戦後出されたカストリ雑誌の雰囲気を色濃く残している。これと実話を買うと、今でも、人目につかないところで読みたくなる。

   ヘア・ヌードがテンコ盛りだ。その中に袋とじ「"ゆづか姫"こと新藤加菜が『アベノマスクブラを外した!』」というグラビアとインタビュー記事がある。

   彼女は「NHKから国民を守る党」の広報室長を務めていて、昨年4月に東京都北区の補選に出馬した際、アベノマスクをブラジャーにした選挙ポスターを出して話題になったそうだ。こんなマスクの使い方もあるんだ。知らなかったが、なかなかの美形で、カラダも超SEXY。

   インタビューによると、2年間海外留学して英語を身に着け、帰国子女枠で早稲田大学法学部に入学したという。動物愛護活動のために2年間休学したそうだ。現在27歳。

   何でも、次の衆院選では、自公分裂の可能性がある広島3区から出馬することが決まったという。当選はともかく、話題になることは間違いない。

   最後にAERAから。福島第一原発から出る汚染水の海洋放出が現実味を帯びてきた。地道に風評被害を克服し、福島で獲れた魚を買って貰おうと努力してきた漁師たちから、悲鳴のような声が上がっている。

   原発の敷地には、現在約1000基もの汚染水を入れたタンクがひしめき合っているが、これを海に放出するという案が政権内で進んでいるのである。

   漁師の小野春雄(68)はこういっている。

   「今も福島の魚は事故前の2割から3割安い。ここでまた汚染水を海に流すと、消費者は福島の魚は買わないべ。それを心配している。そうなるとわれわれ漁業者は耐えることはできない。子どもや孫たちに、ここの海で働いてくれといえないべ」

   朝日新聞DIGITAL(1月4日 5時00分)はこう報じている。

   「東京電力福島第一原発の敷地内にたまる処理済み汚染水の処分について、朝日新聞社の世論調査(郵送)で尋ねたところ、政府が検討する海洋への放出には『賛成』は32%にとどまり、『反対』が55%だった。放出による水産物への風評被害の不安は、8割以上が『感じる』と答えた」

   私は、海洋放出に賛成するという人が32%もいたことに驚く。国の無策のツケを福島に押し付けてはいけない。それほど安全な汚染水なら、東京湾に流したらいいではないか。(文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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