どうする危険空き家、東京では12万戸が災害時に倒壊の恐れ...六本木の時価3億円物件は不法投棄場所に

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   東京・六本木のどまん中に朽ちた空き家がある。時価3億円ともいわれるが放置され、屋根や壁は崩れ、ゴミの山。崩壊と火災の危険な状態が改善される見通しはたっていない。

   壁にガラスもないため、中までまる見えだ。おまけに、ペットボトルや紙くずが通りすがりに投げ込まれる。洗濯機や扇風機、電子レンジもある。不法投棄場所にされているらしい。「人が住んでいるときはちゃんとしていたが、3年で様変わりしました。所有権を持つ人には責任もあるはずです」と元自治会長の小林健吉さん。付近住民は大迷惑だ。

   港区によると、所有権者が数人いて、話し合いに時間がかっかっているという。「モーニングショー」は理由を全員に聞こうとしたが、取材拒否された。

   中野区の住宅街にも1軒。壁がくの字に曲がり、中はむき出し。周辺住民は「もうつぶれている。にっちもさっちもいかない」「崩れそうで恐怖を感じる」と話す。中野区に相談しても、写真を撮りに来るだけで「何の対応もしてくれない」そうだ。

所有権者の全員が同意しないと売れない

   不動産鑑定士の河野栄一さんは「全国の空き家問題の一つには共有問題がある」という。1人が売りたいといっても、全員の同意がなければ売れない。固定資産税は建物があるほうが安いことも、危険空き家の放置につながる。

   東京都のデータによると、都内の空き家は80万9000戸で、10軒に1軒。このうち12万戸が災害時に倒壊の恐れがある。

   高木美保(タレント)「こまるのは持ち主がはっきりしない空き家だが、はっきりしている空き家は分担して管理してほしい」

   司会の羽鳥慎一「複雑な事情があるのだろうが、もう一歩踏み込んだ対策が必要かと思いますね」

文   あっちゃん| 似顔絵 池田マコト
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