2021年 5月 15日 (土)

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総務官僚の接待問題はNTTにまで拡大

   さて、文春の総務官僚たちの「利害関係者」からの違法接待疑惑問題は、NTTにまで広がった。

   菅首相が抜擢した山田真貴子内閣報道官は、菅の長男・正剛ら東北新社幹部から一晩7万円超の接待を受けていたことが、文春で報じられた。

   山田は国会に呼ばれ接待された事実を認めたが、菅は辞めさせなかった。だが世論が厳しいと分かると一転、辞任させ、メディアから隔離するために入院させてしまった。

   もし、山田が居座っていたとしても、今週の文春報道で辞任せざるを得なくなっただろう。東北新社から超高額接待を受けた半年後の昨年6月4日の夜、今度はNTT代表取締役社長・澤田純の接待を受けていたのである。

   文春によれば、NTTの迎賓館と呼ばれるレストランが、東京港区・麻布十番にあるという。グループの中核企業が年会費を払い、会員会社が利用する際には4割引きになるというが、それでも高額であることに変わりはない。

   その中でも最上級の個室は「ピオニー(芍薬)」という。その日は澤田社長と経営企画部門を統括する執行役員、それに山田と、2年後輩の巻口英司総務省国際戦略局長の4人。

   私は下司な人間だから、どんなものを食い、何を飲んだかに興味がある。

   乾杯は1本3万8000円のドン・ペリニヨン。コースはキャビアや黒アワビを盛った「スペシャルコース」。1人2万4000円。魚料理にあわせた白ワインは1本3万6000円のコルトン・シャルルマーニュ。メインの肉料理には出ました! 1本12万円のシャトー・マルゴー。「ボルドーの宝石」とも「失楽園ワイン」ともいわれる。

   総額は4人で33万円。ここから4割引きにはなるが、総額は約20万円。「山田と巻口が置いていったのは、一人一万円の現金だったという」(文春)。1万円でマルゴーが飲めるなら毎日でもいい。私はシャトー・ラトゥールでもいいがね。

   この1か月後の7月3日、NTTデータの岩本敏男前社長が同じ個室で接待したのは、菅の看板政策「携帯値下げ」のキーマンで側近の谷脇康彦総務審議官と、金杉憲治外務審議官だった。

   こちらは1人1万6000円の「ヘルシー・コース」で、栃木産の和牛に合わせて出されたのが1本3万4000円のキスラーのピノ・ノワール、「酔鯨」の最高級大吟醸「DAITO」でこれは1本4万8000円だ。「十四代」の大吟醸は四合瓶で3万円ぐらいだから、これよりは安いか。ずいぶん「十四代」を飲んでいないな。

   帰りに谷脇と金杉は会費と称して5000円ずつ支払い、「領収書」をもらっていった。

   これを書き写していて、文春の取材力はつくづくすごいと思う。食事の内容から出されたワインや酒の銘柄まで、どうやって取材したのだろうか。帰りに官僚が支払った金額まで書いているということは、迎賓館の内部に通報者がいるのだろうか。

   官僚たちが超高額な飲食の接待を受けた相手は、誰が見ても「利害関係者」である。元総務省官僚が山田たちをこう解説する。

   「彼女のような国際担当の総務審議官は通信や放送の対外業務を担当しています。NTTグループの利害に直結する5Gや日米の通信行政なども担当する立場です」

   谷脇は「携帯電話を値下げしろ」と菅のお先棒を担いでいるのだから、NTT側にとっては最重要人物であろう。

   それを重々承知の上で、利害関係者である企業のトップたちの出す料理や酒をよく飲めるものだと、変に感心してしまう。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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