2024年 4月 26日 (金)

「俺の家の話」西田敏行を施設に入れる長瀬智也に号泣の渦!「私の父の介護もそうだった」「江口のりこ、怒りのパンチが切なすぎる」「母娘ともども男の浮気の犠牲者」

   長瀬智也主演のドラマ「俺の家の話」(TBS系)第8話が3月12日(2021年)に放送に放送されたが、あまりにも切ないラストに号泣の渦が巻き起こった。寿一(長瀬智也)が父・寿三郎(西田敏行)を施設へ預けるシーンで長瀬が目に涙を浮かべる熱演を見せると、ネット上には「もらい泣きした」「長瀬くん、やめないで。こんなすごい俳優いないよ」といった声であふれた。

  • 一人だけの介護は限界に…(TBSの公式サイトより)
    一人だけの介護は限界に…(TBSの公式サイトより)
  • 一人だけの介護は限界に…(TBSの公式サイトより)

西田敏行「施設に入るよ。お前と2人っきりよりはマシだ」

   物語は、さくら(戸田恵梨香)へ愛を告白した寿一(長瀬智也)だが、まだ家族に話すことができずにいる。そんな中、突然寿三郎(西田敏行)が「終活をする。遺産相続を書き記しておく」と言い出す。「さくらへ贈与する」と寿三郎は言うが、さくらはキッパリと断る。寿一は能とプロレスを同時に稽古しているうちにアキレス腱を断裂。車椅子生活を余儀なくされる。

   代わりに寿三郎の風呂当番をする寿限無(桐谷健太)も色ボケ爺ぶりに腹を立て、家を出て行ってしまう。車椅子状態で孤立した寿一は、ケアマネージャーの末広(荒川良々)から寿三郎をグループホームへ入所させることを勧められる。寿一は「行くよ。お前と2人っきりよりはマシだよ」と受け入れるのだった......。

   ネットではこんな称賛の声があふれた。

   「西田さんの別れの『ブリザード!』は、胸に沁みて、目に沁みた。寿三郎の寿一への愛、西田さんの演技力は圧巻でした。ホームでのお別れ。寿一を見送る表情はたまりません。誰だって家がいい。だけれど家族の人生もある。色んな葛藤とお互いを大切に思う気持ちが溢れたシーン。俺の家の話しは私の家の話しでもあります。さくらちゃんとタクシーで手を握る胸キュンから始まりホームへの入所、そして新しい命の誕生までを1話に詰め込めるなんて。さすが宮藤官九郎さんだわ」

   「ずるい。こんなど真ん中のどストレートの家族愛。クドカン、ホントにずるいです。もう涙腺完全崩壊。こんな暗い時代、こんなコロナ禍で、こんな素晴らしいドラマを観られるなんて本当に幸せです」

顔も気持ちも劇画っぽい長瀬、俳優辞めないで!

   長瀬智也、俳優辞めないで!という声が圧倒的に多かった。

   「長瀬智也は不思議な魅力を持った俳優さん。いつ見ても『今が一番かっこいい!』を更新していく。理想的すぎる年齢の重ね方してると思う。こんなに男くさくて、人間的で、でも繊細で、コミカルな演技も出来る稀な存在。ずっと、ずっと見ていたいよ。俳優続けて欲しいよ」

   「長瀬智也のままで役にどんどん入っていく。小細工が一切ない。今回のような熱い男も、冷静な切れ者も、繊細な青年も全て長瀬智也なんだけどしっかり演じ分けている。役に対して真摯で真っ直ぐ。スケールも大きくてなかなかこんな役者さんは出ない」

   「俳優としてもったいない。顔も劇画っぽくて、スッキリしたイケメンばかりの今、こういう濃い目の役者さんって少ない。何より台詞に説得力があるし、存在感がすごい。アウトローも似合うし、空飛ぶタイヤでの普通の役柄も良かった。もっと色んな役をやってほしい」

「能の家の女」の切なさを演じた江口のりこに泣けた

   「能の家の女」の切なさを演じた江口のりこに泣けた人も多かった。

   「江口さん演じる舞の『寿限無が初恋だった』からの、女性だからというだけで押さえつけられたには怒りが伝わりましたね。父の浮気に泣く母の愚痴を聞いてきた舞。出て行くときに浮気女に一発殴って去って行くとか、すごく江口さんらしい」

   「家の娘である舞が『女』という理由だけで数にも入っていない、母娘とも男の浮気に悩むところが心に残った。寿限無の父が寿三郎だって『母さん』は気づいていた...ってことですね。ジェンダー、介護、発達障害など、宮藤さんの脚本はさまざまな視聴者が共感する場所をちゃんと織り込んでくる」

   「ついこの前まで、あんなに楽しそうだったのに...って。舞が気持ちを吐露するシーンはグッときてしまった。そうだよな、辛かったんだろうなって。寿限無が初恋相手だなんて切なすぎる。あと、寿三郎が施設に行ってしまって、おじいちゃんと稽古するのが大好きな秀生の気持ちを想像するとそれも切ない」

苦しかった介護を思い出し、泣き笑いしながら観ています

   最後に施設に預けるシーンで、自分の介護を思いだし、共感を寄せる人が多かった。

   「去年1月父が亡くなった。家族3人で長く自宅介護をした。最後は認知症もないのに要介護4だった。毎日、徐々に出来ないことがひとつまたひとつと増えていく。大黒柱で温かい大きな手の父を思い出し、泣けて、泣けて仕方がなかった。ドラマでは自宅介護はこんなものではない、と思う所が色々あるけれど、西田さんの飄々とした受け答えが父を思い出します。父も歌がうまかった。入退院を数回繰り返し、我が家もなんだかんだと明るい介護だった。苦しかったことを思い出し、胸がギュっとなるけど、泣き笑いしながら観ています」

   「寿三郎さんが『死に方が分からない』と言った言葉が頭から離れない。本人もそうなのだから周りなんて何も分からない。『思い出づくり』もボケた本人よりも周りが『やってあげた』と言う満足感を得たいからやっているのか、答えは見つからない。本当考えさせられる」

   「母が脳出血で要介護4、自宅介護、デイサービス利用で既に5年経ちます。近所なので通っているけど、ベッドから車椅子に移動するだけで凄い体力。たぶん最期まで看取ると思う...。親とは口きかないこともあったけど、我が子が思春期過ぎた今、嬉しかったことや辛かったことなど思い出し、もしもホームに入居させることになったらあんな風になるだろうなぁと泣けて仕方なかったです」(テレビウォッチ編集部)

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中