2024年 4月 27日 (土)

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菅降ろしの怪文書出回る

   さて、菅首相は緊急事態宣言を3月21日で解除すると発表した。自ら率先して解除というわけではなく、追い込まれて仕方なくという見方が多い。

   なぜ追い込まれているのか。ポストによると、3月初旬に議員会館の自民党事務所に配られた一通の怪文書に、その答えはあるという。

   そこには東京五輪が閉会した後の政治日程が書かれ、自民党総裁は9月30日で任期満了、衆議院議員は10月21日に任期満了だとして、その日に衆院を解散した場合、11月28日が投開票になる。これが菅降ろしだと受け止められているというのである。

   なぜなら、総裁選で不人気な菅に替えて選挙に強い新総裁を選び、その後に解散することができるからだ。政治ジャーナリストの藤本順一は、こう指摘する。

   「総務省の接待問題など政権不祥事が発覚した背景には霞が関の造反があると見られており、それと自民党内のアンチ菅勢力が手を組んで仕掛けているとすれば、根は深いのではないか」

   不祥事続出にコロナ対策でも指導力を発揮できずにいるのに、メディアの世論調査の数字ばかりを気にする。まるで支持率に動かされているようだと現代は揶揄している。

   こうした菅の言動を見ていて、「『知性の敗北者』である」と批判するのは、哲学者の岸見一郎だ。

   「総理は緊急事態宣言の延長について、1都3県の知事に先を越されるのを恐れたとされています。これは世論を気にしていながら、結局は国民のほうを向いていないということを意味しています。

   自分が無能だと思われたくないという虚栄心のもと、科学的根拠や信念ではなく、ただ自身のプライドを守るために『独断』で決めたのでしょう。

   哲学者の三木清は、『独断家は甚だしばしば敗北主義者、知性の敗北者である』と断じています。菅総理は独断家と言えます。独断家は自分が間違った時も認められず、虚栄心から批判を恐れ、深く考えることもなくさらに間違った決断を下してしまう。それゆえ、『知性の敗北者』なのです」

   菅に知性があるのか、そこのところが一番の問題だと、私は思うのだが。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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