大リーグ・エンゼルスの大谷翔平(26)が5日(2021年4月、日本時間)、「投手・2番」で先発。1回裏の打席の初球。センター右に、飛距離が137メートルの特大ホームランを打った。ネットでは、その迫力に圧倒されてか、「ボールは完全に破壊された」といった投稿も。
接触シーンもあったが、「問題ないと思います」
投げては、7三振を奪う好投。最高時速は自身最速タイの163キロを記録した。現地メディアは、「松井(秀喜)と田中(将大)が一人の中にいる」と絶賛、球場は「レッツゴー、ショーヘイ」の声援がこだました。「先発投手で2番」は大リーグでは118年ぶり。大谷は「打席よりマウンドの方が緊張するものだと、きょう改めて感じましたね」と試合後の会見で語った。
実況中継は「これを見ている日本のファンにとって、どれだけ特別なことでしょう。松井と田中が一人の中に存在するという特別なことだ」、(打球音)「この音を聞いてどこまで飛んでいるか見てください」
ただ、勝利投手の権利がかかった5回表。エンゼルスが3対1のリードで迎えたが、大谷は、2アウト2、3塁のピンチに追い込まれた。カウント2-3からのひざ元に落ちるスプリットに左打者は空振り三振。打ち取ったかに見えたが、捕手がボールを後逸。振り逃げで走る打者を刺そうと一塁送球するが、これまたワンバウンド。一塁手のグラブ下を通過した球をカバーした二塁手が、本塁ベースカバーに入った大谷投手に送球するも、これまた暴投。二塁ランナーも生還して3-3の同点に。走者と交錯して転倒した大谷は、大事をとって降板。3年ぶりの勝ち星を逃した。しかし、チームは最終回のサヨナラホームランで勝利した。
「接触」について、大谷は試合後の会見で、「問題ないと思います。最初は衝撃があったので微妙でしたが、時間がたてば、そこまでではない」と話した。
玉川徹「ドラマを持っている」
大谷は2018年4月にメジャー初登板したが、同年5月20日が最後の勝利で、以来、勝ち星から遠ざかっている。
新コメンテーターの菊間千乃・弁護士(元アナ)「スターですよねえ。見えてる景色が全然違っている。ケガも含めて、いろんなものを自分のプラスに持っていく能力が高い。すごくオーラをもっている」。MCの羽鳥慎一「ほんと、漫画みたい。英語をしゃべってチームに溶け込もうとする。ケガさえなければMVPだ」。コメンテーターの玉川徹(テレ朝)「持ってるんだね。何を持っているかと言えば、ドラマを持っている。これからドラマを作ってくれるだろうね」
(栄)