玉川徹「ある種、政府の思うつぼ」 「ワクチン高齢者接種」報道の裏事情

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   65歳以上の高齢者へのワクチン接種が12日(2021年4月)から一部の自治体で始まった。

   東京都では八王子市と世田谷区で行われた。八王子市は1950回分のワクチンが到着、250人の高齢者に接種した。ただ、予約した2人が姿を現さず、予約が必要なことを知らずに会場に来た高齢者が11人いた。

  • 「マスクをしても感染した」事例報告も。
    「マスクをしても感染した」事例報告も。
  • 「マスクをしても感染した」事例報告も。

医療従事者への接種の状況

   一方で、医療従事者への接種は今月6日までに1万9482例(男34%女66%)が行われ、接種後の副反応は1回目より2回目の方が多く確認された。接種部位の痛みや倦怠感、頭痛などだ。

   コメンテーターの玉川徹(テレビ朝日)「もともと医療従事者が終わってから高齢者へ、との予定だったけれど、医療従事者はまだ、終わっていないんですよ」

   「今回のは、政府のやってる感(の演出)だよね。次のワクチンが入ってくるのが26日の週で、間が空くんですよ。なぜ、わずかなものを高齢者に打ったのかといえば、4月中に高齢者(ワクチン)に打つ、と言った手前、というのが本音でしょう。メディアは打ちましたと報道して、ある種、政府の思うつぼだったと思う」

   「毎日新聞の記事では、ある区の担当者が、国は4月に(高齢者に)ワクチンを打ち始めた既成事実を作りたいがために、わずかなワクチンをとりあえず配布した。安定的に配布できる体制ができてからにしてほしかった。自治体は振り回されっぱなしだ」

「店がやるべきは常時換気でしょう」

   番組は、大阪市で「マスクをしても感染した」Aさん(30代)=イギリスの変異型=の事例を調べた。Aさんは3月18日に1人で飲食店に行き、22日朝に37.4度の発熱があって、濃厚接触者の連絡を受けた。翌日にPCR検査で陽性とわかり、入院した。入店時には消毒、検温。店内の客は4人。カウンターに座ったAさんも感染源と見られる店主もマスクをして会話。Aさんは酒を2杯飲んで食事をしなかったが、後ろのテーブルにいた常連客とも、互いにマスクをして会話した。店主とAさんとこの常連客の3人が感染した。この店では、クラスターとなり、従業員と客の合わせて14人が感染した。店はトイレなどの消毒もしっかり行われていたが、換気が十分でなかったという。

   玉川徹「店がやるべきは常時換気でしょう」

   ワクチンを有効に配布する方法。「お上」任せでなく、監視し議論しよう。

(栄)

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