故・田村正和さんの「お茶目」な素顔 カンニング竹山「そんなこと言う方だったんだ！」

   4月3日（2021年）に心不全のため77歳で亡くなっていた俳優・田村正和さんについて、5月19日放送の「バイキングMORE」（フジテレビ系）が特集した。

   「古畑任三郎」「眠狂四郎」などの作品で広く知られる名優だが、プライベートは謎めいているというイメージが強かった田村さん。「食事姿は誰にも見せない」という話もあったそうだが、MCの坂上忍さんは「そうなんだ？」と意外がる。

   坂上さん「僕舞台ご一緒した時、メーンのキャストが招待される食事会があった。食べてたかな？飯食いに行ったんだから（田村さんも）食べてるよね」

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  田村正和さんの代表作のひとつ、「古畑任三郎」シリーズのDVD「古畑任三郎3rd season1」(ポニーキャニオン)パッケージより

坂上忍「文句言うとか、そういうこと全然ない」

   坂上さんはその食事会に、田村さんの車で一緒に行ったという。

   坂上さん「（田村さんと）後部座席に並んで座ってたんだけど、大阪の繁華街で狭い道のとこで、混んでてちょっと停まったのよ。停まったのがたまたま風俗街のとこで、俺側の方に『何とか学園入学募集中』とか書いてあって、でも冗談言える相手じゃないからと思ってたら、いきなりぼそっと『僕も入学したい...』って言うから。これ笑っていいの？笑っちゃいけないの？」って

   カンニング竹山さん「そんなこと言う方だったんだ！」

   小木博明さん（おぎやはぎ）「コミカルな芝居を真顔でやる方だから、プライベートも難しそうですよね」

   坂上さん「でもすごいフランクよ。お茶目な部分も持ち合わせてる方。優しいです、基本。20歳くらいで何にも作法とか知らない時に、正和さんと兄弟の役で、僕が正和さんの胸で泣かなきゃいけないシーンがあって。舞台だったから、俺が本気で泣いてやると演出家の人に『正和さんの着物が汚れるからくっつくな』って怒られたの。舞台って大きいからあんまり密着するより大きく見えるように距離取るのが本当らしいんだけど、僕そんなのわかんないから、『うるせえな』とか思って言うこと聞いてなかったの。そしたら（田村さんの）楽屋に呼ばれて、『どっちがやりたいんだ？』って。『僕は本意気で泣いてやりたいです』って言ったら、『じゃあそっちで』って。そういう人。文句言うとか、そういうこと全然ない」

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