2024年 4月 19日 (金)

ニノ、そりゃマズイよ!知事は自粛要請してるのに...緊急事態宣言真っ最中に親子3人で不要不急の里帰り――ほか5編

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   ジャニーズ事務所を退所した人間は善、残った人間は悪。そんな図式が出来上がりつつあるようだ。元SMAPの草彅剛、香取慎吾、稲垣吾郎たちはメディアが挙って取り上げ、きょう買った『週刊文春WOMAN』(2021年夏号)でも、表紙に香取の画を掲載し、巻頭のグラビアで写真とインタビュー、稲垣は作家の平野啓一郎と対談をしている。

   草薙は映画『ミッドナイトスワン』で第44回日本アカデミー賞・最優秀主演男優賞を受賞と順風満帆である。公園で酔って素っ裸になったことや、交通事故を起こしてトラブったことなど、メディアは忘れ去ったかのようである。一方のキムタクのほうは、取り上げられる話題は2人娘のことばかりで、中居正広にいたってはほとんど話題にもならない。

   活動を休止した「嵐」も、取り上げられるのは私生活、それも女性問題が多いようだ。今週は二宮和也(38)の「女性問題」を週刊文春が取り上げている。といっても、二宮の妻(40)と連れ立って、彼女の実家のある秋田県秋田市に生後3か月の娘を連れて里帰りしたという話なのだが、時期がいけなかった。

   6月18日(2021年)、地元のベビー用品店で仲睦まじく買い物をしたり、妻の母校の高校を眺めている写真が何枚か載っているが、この日はまだ緊急事態宣言が出ている時で、秋田県の佐竹敬久知事が、県外との不要不急の往来は控えて、とくに東京都との往来は十分注意するようにというメッセージを出していたのだ。

   さらに、自身のYouTube『ジャにのちゃんねる』で秋田に来る前日の生放送で、後輩たちが「1泊の温泉旅行をやりたい」というのを、二宮は「今、まだ緊急事態宣言でしょう? やっぱりそれが明けないことにはできないわけだからね。旅とかはね!」と諭していたというのだ。その翌日から自分は秋田入りするというのでは、後輩たちにも示しがつくまい。

   二宮は、なぜ、自分が秋田へ行くことを文春が知ったのか、身内にスパイがいるとすれば誰だろうかと疑心暗鬼になっているのではないか。二宮や櫻井翔にいってやりたい。ジャニーズ事務所を退所すれば、君たちも"いい人"になれて、文春砲に悩まされることもなくなると。

中川・医師会長の病院「コロナ隠し」陽性患者隔離せず、熱発看護師に「PCR検査は受けないで」

   週刊文春の前編集長だった新谷学が、本誌といわれる月刊誌の文藝春秋の編集長に就任した。昔は「国民雑誌」といわれたこともあったが、部数減に歯止めがかからない。そこで彼の剛腕に期待してということだろうが、私の経験からいわせてもらえば、週刊誌と月刊誌はまったく違うものだと考えたほうがいい。拙速に答えを出そうとしないで、2,3年かけてじっくり新谷文藝春秋を作り上げてほしいと思う。

   週刊文春の凄さは、喰らいついたら絶対離さないしつこさにある。このところのターゲットは日本医師会の中川俊男会長で、彼が主催した政治資金集めのパーティ問題から、彼が目をかけている女性職員との密会などを報じてきた。今週は中川の本丸に斬り込んでいる。

   中川は1988年、36歳の若さで北海道札幌市に新さっぽろ脳神経外科病院を開業し、日本で最初に脳ドックを導入したそうだ。現在は急性期病院として病床135床を擁し、来夏にはJR札幌駅近くに30億円を投じて新ビルを造り、移転する予定だというから、彼の権勢が分かろうというものである。

   だが、そこの職員5人が文春に「中川はコロナ患者を見殺しにした」と告発したというのだ。事実だとすれば、中川会長の進退問題にまで発展するかもしれない。職員Aがいうには、5月15日に4階フロアから入院患者2人の感染が発覚したことが始まりだったという。急ぎ5人部屋の416号室に隔離したが、その3日後、そこから最も離れた407号室で1人、408号室で2人の陽性者が出た。

   Aは、416号室へ陽性者たちを移動させると思ったが、同じ部屋に留めおいたというのだ。ともに5人部屋だが、陽性者と陰性者のベッドは1メートルほどしか離れておらず、パーテーションもない。食事も歯磨きもトイレも同じところを使い、ゾーニングも不十分だったという。現場の責任者に訴えたが、保健所の指示でやっている(札幌市保健所医療対策室は一般論だといいながら、「そのような指導や助言をすることはない」といっている)、陰性の濃厚接触者はすぐ陽性に変わると見なして対応するといわれたそうだ。感染対策が不十分な中、5月16日には患者6人、職員3人が感染し、北海道からクラスターに認定された。6月1日には職員1人、患者16人となった。

   職員のDは、患者やその家族に真実を伝えられなかったことが何より辛かったという。患者の中には「隔離されていたのに、なぜコロナが移ったのか」と看護師に聞いてくるのもいたが、「陽性者と同じ病室でしかも隣のベッドが陽性者ですよ」とは、口が裂けてもいえなかった。

   ついに6月5日、初めてコロナ感染による死者が出た。脳出血で肺が悪化していた患者で、2日後に脳梗塞の患者も亡くなり、パーキンソン病の患者も亡くなった。そのうえ、中川会長が「医療従事者の待遇改善」を訴えてきて、1日3~4000円の手当が出るようになったが、ここでは6月11日現在、一切支給されていないとDはいう。

   驚くことに、中川が医師会会長になった昨年6月頃から、看護師が39度台の熱を出して、「心配だからPCR検査を受けさせてほしい」と申し出ても、幹部から、「極力、検査は受けないでほしい」といわれたという。会長の病院から感染者を出すわけにはいかないという、病院幹部たちの中川への「忖度」からだったようだ。

   使命感を持った医療従事者たちが、この病院の不十分な感染対策や患者への不誠実な説明に不信感が募り、辞める職員も多いようだ。灯台下暗し。病院側は文春の取材に対して、そのようなことはないといっているが、中川は会長職を辞して病院へ戻り、事実関係を調べて公表すべきこと、いうまでもない。

平井卓也デジタル相をNTT接待漬け!五輪、新型コロナ関連のアプリやシステム次々受注

   週刊文春が先週告発した平井卓也デジタル相の暴言音声データ報道に対して、平井はそんなことはいっていないと猛然と反発している。そこで文春が、はい、それならと持ち出したのは、平井の職務権限の及ぶNTT、それも総帥の澤田純社長に昨年(2020年)12月4日、接待されていたという動かぬ証拠である。

   この接待の場には、IT室の向井室長も同席していたようだ。そのほかにも何回か接待されているようだが、それはともかく、この2日前、政府と東京都、大会組織委などの会議で、東京五輪に来る海外客対応として健康管理アプリが導入されることが盛り込まれていた。その入札が公示されたのが12月28日と年末ぎりぎりで、書類提出は1月8日。公示期間としては異例の短さだっただけに、結局、NTTコミュニケーションズが代表幹事を務めるコンソーシアムだけが応札、1月14日に約73億円で契約したのである。ここにきな臭さを感じるのは文春だけではないはずだ。さらに、ワクチン接種管理システムもNTTグループが受注しているという。

   週刊新潮は、平井の下にある戦略室の慶應大学教授が、密接な関係にある業者にオリ・パラアプリにかませようとしたと報じているが、平井がやっているデジタル化の予算は膨張する一方で、今年度は1兆円規模にもなるという。デジタルのことなどほとんどわからない菅首相だから、平井担当相、その下に蠢く官僚たち、予算を分捕ろうと接待攻勢をかけるNTTなどの草刈り場になってしまうことは間違いないだろう。最後に笑うのはNTTだろうな。

小室圭・母はじめての肉声「お相手の方(秋篠宮眞子さん)を同じ女性として大尊敬しています」結婚問題が動く前兆

   先週紹介し忘れたが、週刊新潮が珍しく小室圭のニューヨークの近況を報じていた。少し紹介する。語っているのは圭の同級生。圭らと帰宅しようと歩いていると、道路の向こう側で、小柄なアジア人男性に執拗に絡む背の高いホームレスのような男がいたという。男は、嫌がるアジア人男性に冷やかしの言葉を投げかけてまとわりつき、逃がそうとしなかった。

   アメリカではアジア系の人々に対するヘイトクライムが後を絶たず、今年3月にはジョージア州のアトランタ周辺のマッサージスパ施設が続けざまに襲撃され、計8人が死亡している。

   だが、圭は驚くような行動に出た。「周囲の同級生を尻目に、ケイだけが絡まれているアジア人男性のもとに駆け寄ったんです。自分の身が危険に晒されることも厭わずにね。揉めているふたりの間に入って、状況を打開しようとしたわけです。

   ホームレス風の男がケイに注意を奪われていると、アジア人の男性はその場から立ち去ろうとしました。それを見た男は苛立った様子で、より攻撃的になったんですが、ケイに動じる様子はなかった。相手が落ち着くまで冷静に、優しく話しかけ続け、どうにか事なきを得たんです。ケイにしてみれば、同じアジア系として放っておけなかったのかもしれません。ただ、ケイは間違いなく人間的な強さと、思いやりを兼ね備えた人物だと感じましたよ」(同級生)。いい話じゃないか。

   今週の週刊新潮は、相も変わらず女系天皇、女性天皇の議論が、小室圭という男のために進まない、小室圭は現代の「弓削の道鏡」ではないかと、奈良時代の話まで持ち出してきた。新潮編集部の教養には恐れ入るが、ちと、穿ち過ぎでは。

   圭の母親の佳代もメディアにはまったく出てこないが、文春WOMANの記者が、ついに彼女の肉声を捉えることに成功した。スクープといっていいだろう。記者は佳代の話を聞きたいと、1年にわたって接触してきたという。佳代から話を引き出すことはなかなかできなかったが、昨年9月ごろ、記者が自分の素性や経歴を話している時、幼い子供がいることを伝えると、「突如、佳代さんは歩みを止めて、こちらを振り向いた。『男の子ですか? 女の子ですか?』」。そこから少しずつ話を交わすようになったという。

   勤めている洋菓子店はアルバイトではなく正社員で、今年で15年になる。圭に勉強しろと叱ったことは1度もない。うちの息子はバイオリンの天才ですなんていったことはない、あの子、全然下手ですからね。

   息子は全部自分で決めてやるタイプ。18年に留学してからはそれほど連絡を取っていない。さまざまなことを書かれ、2年ほど前には周りの人たちに「さようなら」を告げていなくなろうと思った。いつ死んでもいいと思うこともあった。

   心無い報道には心底傷ついたと話している。小室文書が出た後、元婚約者と解決金について話し合うといいながら、長期入院するために延ばしたことについては、元々4月上旬に手術を受けていて、「傷のアガリが悪く」1ヵ月以上入院していたという。

   秋篠宮眞子さんについては、「お相手の方」といういい方をするそうだ。「お相手の方はとても立派な方で、曲がったことや嘘はお嫌いで真実のみを信じて、ご自身の意見もしっかり持っていらっしゃる。僭越ながら同じ女性として尊敬......大尊敬しています」

   うちの息子にはもったいないくらい、こんなに長きにわたってお相手の方が息子のことを信じて、愛してくださっていることに感謝していると語っている。続いて出てきた母子の姿、肉声は偶然ではないのではないか。この結婚問題が一気に動く前兆だと、私は思っている。(文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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