2024年 4月 24日 (水)

熱海の土石流、1回目の泥で挟まれ2回目で... 住民が「あさチャン!」に語った壮絶状況

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「早く見つけてあげたい」

   いまだ安否が確認できない家族を心配する人たちもいる。

   妻が行方不明になっている田中公一さん(71)は、「もどかしい」と苦しい胸の内を明かす。田中さんの妻は、田中さんが友人の安否を確認しに出ている間に自宅で土砂に巻き込まれた。「娘と息子に電話がかかってきて『挟まれた』と(言っていたそうだ)。早く見つけてあげたい。まだ72時間は経っていないから、多少なりとも希望は持っています」と話す。

   また、ある女性は直前まで一緒にいた姉を心配する。1人で家に残った姉の太田洋子さん(72)と連絡が取れないのだ。「私は行くところがあって、姉が『早く行きなさい』というので家を出た。ちょっと歩いたところで土石流が来た。間一髪だった。『早く行きな』と言われてなかったら、一緒に飲まれていた」と涙で声を詰まらせた。「早く冷たい土から出してあげたい。姉は死んでも、施設に入っても絹の靴下をはかせてほしいと言っていた人なので」。

(ピノコ)

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