ワクチン「2回」後の「ブレイクスルー感染」 精神科医が「あさチャン!」に語った「ショック」

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   ワクチンを2回接種してもなお感染する「ブレイクスルー感染」が広がっている。2日(2021年8月)の「あさチャン!」が、精神科医の感染体験を伝えた。

  • ワクチン接種後も「対策」が求められている
    ワクチン接種後も「対策」が求められている
  • ワクチン接種後も「対策」が求められている

5月に2回接種、7月後半に陽性確認

   精神科医のsidoWさん(30代)は、「ワクチンを打った後の感染は、見たことがなかった。それでも感染してしまう、というのはショックだった」という。きのう、新型コロナウイルスでのホテルの療養生活を終えたばかりだ。

   医療従事者のため、今年5月にファイザー製のワクチンを2回接種した。7月22日に体調が悪化、翌日にPCR検査で陽性が確認された。「39度9分くらいまで熱が上がっていた」。友人との会食でデルタ株に感染した可能性がある。現在は、後遺症もなく、体調はほぼ回復した。「やっぱり、油断はできない。自分が重症になりづらくても、誰かにうつす可能性はあるわけですし、感染しない対策は変わらずにやらなきゃいけない」。

   ワクチン2回接種後に2週間程度でできる抗体を突破して感染する現象は「ブレイクスルー感染」と呼ばれる。国立感染症研究所の調べでは、今年6月末までの3カ月で67人の「ブレイクスルー感染」が確認された。

CDC「重大局面」

   米疾病対策センター(CDC)が7月30日に示した見解では、デルタ株の感染力は「1人から最大9.5人広げる」。水ぼうそう並みの「空気感染力」だという。先月マサチューセッツ州で開かれた複数の大規模集会で469人が感染したが、その74%の346人がワクチン接種済みだった。CDCは「重大局面」とし、いったんは着用しなくてもよいとしたマスクについて、感染リスクの高い地域の屋内の公共施設などでは、接種の有無に関わらずマスク着用を推奨する、新たなガイドラインに転換した。

   昨日の全国知事会では、「ロックダウン的な移動制限を含めて、法制度を本気で検討してもらいたい」(阿部守一・長野県知事)求める声も出た。

   埼玉県三芳町のふじみの救急病院では1日朝10時現在で、PCR検査が110件、1時間以上待ち。「今が一番地獄ですね」スタッフから声が漏れる。一昨日に同病院では910人がPCR検査をしたうち160人が陽性だった。同病院で過去最多だ。鹿野晃院長は、「院内の19床ではさばききれずにプレハブの19床も使い始めて、ベッドが急速に埋まっている。入院患者の8割以上はデルタ株。病院もなかなか決まらない、重症の受け入れも難しい、家で亡くなる方も徐々に出始めている。まさに第5波の天井が見えない状況だ」。

(栄)

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