2021年 9月 22日 (水)

天皇も〇✕ゲーム参加する予定だった「五輪閉会式」実現してたら楽しかったのに残念!――ほか8編

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   ようやく東京五輪も終盤である。私は金メダルの数にはまったく興味はないが、この酷暑とコロナが猛威を振るう中で熱戦を繰り広げてきた選手たちには、敬意を払う。五輪中継で唯一観たのは、サッカーのスペイン対日本戦だった。スペインの圧勝だと予想したが、意外な凡戦でガッカリした。

   スポーツライターの金子達仁がスポニチ(2021年8月5日付)にこう書いている。この気象条件のもとで中2日で試合を強いることが間違っているので、<日本は疲れていたし、スペインにいたってはキックオフの時点で疲労困憊していた>

   そして、<こんな惨状を見せつけられては、男子サッカーに関しては日程を考え直すか、そもそも五輪に加わり続けるかを再考する時期に来ているといわざるをえない。強豪国にとっての五輪は、必要とされるエネルギーに対して得られるものが小さすぎる>としている。野球は今回限りだそうだが、ゴルフ、テニスにしても、五輪の金メダルより大事なタイトルが他にある。五輪の"ご威光"は消滅寸前だと、私も思う。

   週刊文春は小池都知事へのプレゼン用にまとめられた閉会式の「公式資料」を入手したそうだ。そこには、新国立競技場で五輪出場選手や観客、VIPたち、茶の間の視聴者たちにはスマホで参加してもらって、5つの質問に○か×で答える「ゲーム」が書かれていたそうだ。正解は全問○で、その○が重なりあい五輪のシンボルマークを形作るという趣向である。その資料に、「天皇陛下も参加する」と明記されていたというのだ。

   文春は、この「衝撃計画」を作成したのは元電通のCMクリエーター・佐々木宏(その後辞任)だったと指摘している。実際に閉会式に出席するのは秋篠宮で、開会式直前の台本からこの○×クイズは、消されていたそうだ。

   文春は、天皇をこのようなお遊びに参加を求めるのは不謹慎だといいたいようだが、私はそうは思わない。もしコロナ禍がなく、満員の閉会式で、選手たちと観客がひとつになってゲームをすることになったら、天皇が嫌でなければ参加してもらえばいい。それこそ日本中が一体になった東京五輪を象徴する瞬間になったのではないかと思うからだ。

   文春は、電通が東京五輪を支配し、「十四年から六年間で、確認できるだけで約五十一億円の五輪関連事業を東京都から受注(関連会社も含む)。組織委からの落札額も約百十六億円に及ぶ」と指摘している。まさに、東京五輪はバッハIOC会長と電通が肥え太るための祭りであったのだ。

捧腹絶倒!週刊文春記者「オリンピック選手村バイト体験リポート」コロナワクチン受けてないのにPCR検査サポート

   週刊文春記者の甚野博則が、選手村でアルバイトをして覗き見た実体験をリポートしているが、これが面白い。選手村の中にある24時間営業のメインダイニングで裏方をやったそうだ。時給は1300円で、22時から翌朝までは1625円と悪くはない。だが、掃除や運搬などの雑用係で、なかなか過酷な仕事のようだ。

   バイトというのは選手村の中のカーストでは一番低いようで、ボランティアの中には冷たい扱いをする者がいたようだ。ボランティアはウェアもカバンも靴下も靴もスポンサーのアシックスから支給されるが、バイトには支給されず、アシックス以外の靴やシャツを着ることはやめてくれといわれた。

   酒の村内への持ち込みは禁止されていないから、近くのローソンには路上にもビールや酒、つまみ類が並べられて、常に品薄状態だったという。当然ながら、それを買い込んで仲間とドンチャン騒ぎをやる選手や関係者もいたことは想像に難くない。甚野記者は開会式前に某社の職域接種を1回受けたが、バイトのほとんどにワクチンは接種されなかった。そのバイトに、選手や関係者のPCR検査のサポートをする仕事の紹介が来たという。

   スタッフやボランティアが村内に入る時の手荷物検査は厳重にやるが、出るときは自由だそうで、INDIAと書かれたジャージー姿の男と監督者の日本人スタッフが選手村を出るときは何のチエックもなく、ジャージーの男は待ち合わせた知人と合流して、監督者を置き去りにして街へ消えていったのを目撃したそうだ。喫煙所の周囲はタバコをふかす選手やマスクなしでトレーニングする選手を目撃している。

   8月2日時点で大会関係者の陽性者数は270人以上だが、さらに増えることは間違いない。菅首相の「安全・安心な東京五輪」など嘘っぱちで、恐れていた「五輪株ウイルス」のまん延で、パラ五輪前に東京の感染者は1万人近くになるかもしれない。菅首相の賭けは無残な失敗に終わったといってもいいだろう。誰もが菅には現下の緊急事態は任せられないと考えているはずだ。

   先週の週刊現代は、秋の衆院選で、自民党は最悪のケースでは現有勢力から78議席を失って198議席になってしまうと予想していたが、今週の週刊文春も、政治広報システム研究所代表の久保田正志を起用して、衆院選の予測をやっている。それによれば、自民党は現有勢力から46議席減らして、230議席と単独過半数割れになると見ている。

   選挙の前に総裁選をやれば、菅の首をすげ替えようという動きが出てくるし、選挙後は敗戦の責任をとれと辞任を迫られる。どちらにしても菅の生き残る道はないということのようだ。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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