東京五輪はおととい8日(2021年8月)に閉会式が行われたが、「スッキリ」は10日、今大会の総括について関係者の発言を紹介した。
まず、新型コロナ対策についてIOC(国際オリンピック委員会)に助言してきた専門家会議のブライアン・マクロスキー博士は「私たちはパンデミックを抑えることが可能だと示した。これが東京から世界に向けての非常に重要な教訓だ」と語り、「60万件以上の検査を行った中で感染者数を少なく抑えられた」と説明した。
菅首相も9日、「さまざまな制約のもとでの大会となりましたが、開催としての責任を果たして無事に終えることができたと思っています。感染対策については海外から厳しすぎるという声もありましたが、日本だからできたという評価も聞かれています」と自信を見せた。
マラソンの沿道応援に課題も
一方、マラソンなどの競技で沿道に多くの人々が詰めかけたことについて、大会組織委員会の橋下聖子会長は「なかなか出来ていなかったと反省しております。今後パラリンピックに向けて検証したいと思っています」と述べた。
司会の加藤浩次「五輪終わって今、どう思いますか」
ロバート・キャンベル(日本文学研究者)「スポーツ大会としては破綻なく行われたが、五輪とは、多様性や健康、平和とかを称える大きな祭典。そう考えると、なぜ東京だったのか、本当に五輪だったのか、と疑問に思います。それに復興五輪という言葉、どこか消えてしまいました」
高橋真麻(フリーアナウンサー)は、始まる前は再延期した方がいいと思っていた。だが、始まってみると「いろんな感動、勇気をもらい感謝しています。成功したと思っていますが、オリンピック期間中にコロナ感染者数がすごく増えました。因果関係は難しいですが、気の緩みがなかったとは否定できないと思います」
加藤は「オリンピックと感染者を結びつけるのはまだ難しいと思いますが、気の緩みをオリンピックのせいにしていいのだろうか」と前置きして「オリンピック効果なの? デルタ株なの? みんなが緩んだから? 政府がちゃんと発信しなかったから? 飲食店がやらざるを得なかったから? いろんな要素が複合していると思うので、いろんな部分のどこにあるのか検証しなければと思っています」
(一ツ石)