2024年 4月 20日 (土)

韓国タトゥー事情、「200万円」かけた人も 「医療か芸術か」論争が激化 (あさチャン!)

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   「あさチャン!」の「World特派員リポート」は、世界各地のTBSの特派員が現地の話題を3分間程度にまとめて届けるコーナーなのだが、新聞やニュースではあまり目にすることのない「掘り出し物」も少なくない。きょう12日(2021年8月)、MCの夏目三久が「あることを巡って論争になっているそうです」と切り出したのは、韓国のタトゥー事情だ。ソウル支局の金氏裕之特派員が中継で伝えた。

  • タトゥーめぐる論争とは(写真はイメージ)
    タトゥーめぐる論争とは(写真はイメージ)
  • タトゥーめぐる論争とは(写真はイメージ)

医師免許を持たない場合は違法とみなされるが...

   「3カ月前にソウルに来て、街に出て驚いたのですが、日本よりタトゥーをしている人が段違いに多いと感じます。サブカルチャーの発信地、ソウルのホンデなどではド派手なタトゥーをしている人も良く見かけます」と金氏特派員。

   世論調査では、タトゥーをしたことのある女性は10%、眉毛などをタトゥーで描いた女性は45%にのぼっている。さりげなくワンポイントで、というのではなく、長袖の服を着ているかと見間違うほどびっしりとタトゥーを施す若者も少なくない。

   両方の肩からげ首まで、サメ、サイコロ、キリストなどのカラフルなタトゥーをびっしりと施した若い男性は取材に対し、「2000万ウォン(200万円)かかりました」。背中や腕などにタトゥーを入れた若い女性は「めちゃめちゃ後悔してますよ。仕事のために隠さなければなりません」と話していた。

   韓国では、タトゥーを彫る行為は医療行為とみなされており、医師免許を持たない場合は違法とみなされる。ただ、20万人ともいわれるタトゥーイストのほとんどは医師免許を持っていないのが現状だ。

「タトゥーは医療行為にはあたらない」と主張し裁判

   米俳優のブラッド・ピットらを顧客に持ち、韓国で最も有名なタトゥーイストの1人、キム・ドユンさんは、顧客の女性タレントがタトゥーの写真をユーチューブに投稿したことがきっかけで、罰金の支払い命令を受けた。しかし、「タトゥーは医療行為にはあたらない」と主張し、あえて正式な刑事裁判を求め、近く公判が始まる予定だ。

   キムさんは取材に「一生会うこともかなわないようなハリウッドの俳優がハグしてくれて、『マイ・アーティスト』と呼んでくれる。それが韓国に戻ってくると犯罪者扱いで、落差が激し過ぎる」と話していた。

   夏目「医師免許が必要なのにもかかわらず、キムさんのように違法に続けている状態がずっと続いてきたのはどうしてなのでしょうか」

   金氏「タトゥーが医療行為となったのは、約30年前の最高裁の判決以降ですが、国は対応せずに放置してきたのが現状です。2カ月前にはタトゥーイストの免許を作って資格を取れば合法化されるという法案が国会に提出されました。タトゥーは医療か芸術をめぐる論争は、今後さらに激しくなりそうです」

(キャンディ)

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