2024年 4月 20日 (土)

本命・河野太郎「首相の器」でない3つの理由!パワハラで小泉進次郎以外に仲間なし――ほか3編

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    この国には四季の移ろいを楽しむ伝統があった。地球温暖化の影響なのか、しばらく前から春と秋がなくなってきている。今年はそれがさらに顕著になってきていて、夏が始まったと思ったら長い梅雨が続き、夏も短く、8月後半からは秋雨と曇天ばかりで、青空も夜空を煌々と照らす月光も見ることが叶わない。いい古された異常気象などではなく、天変地異の起こる前触れのようである。

   そんな中、菅首相の辞任は雲に覆われた空から降り注いだ一筋の光明に思えた。だが、ポスト菅を巡る顔ぶれを見ると、この国を覆う黒雲が一掃されることはまだまだないのだと、暗澹たる気持ちにならざるをえない。初代の伊藤博文から数えて、次の首相は100代目になるそうだが、節目にふさわしいと思える候補は皆無である。

   共同通信などの世論調査では、河野太郎の支持率がトップらしいが、週刊文春によれば河野には「3つの落とし穴」があるという。一つ目は、先週の文春が報じたように、官僚たちをバカ呼ばわりするパワハラ体質。河野の親分である麻生太郎も「河野は役人にパワハラをするから、チームとしては戦えない」とこぼしていたという。河野は麻生や上の者には歯向かわないそうだ。そんな人間に有能な仲間ができるわけもないから、首相になったら「一体、どう組閣するのか」(政治部デスク)といわれる始末。強いて挙げれば小泉進次郎環境相だそうだが、彼は菅が辞任すると、「こんなに仕事をした総理はいない」と記者たちの前で涙を流し、顰蹙を買ってしまった。

   2つ目は、脱原発を標榜していることだというが、心配はいらない。9月8日(2021年)に問われた河野は、「安全が確認された原発を再稼働していくのはある程度必要だ」と答えている。首相になるためには主義も主張もかなぐり捨てる。3つ目は菅だと文春はいう。たしかに、菅からワクチン担当大臣に指名されたが、ワクチン確保にも失敗し、いまだにワクチン接種も道半ばだ。菅のコロナ対策を批判するなら、河野も批判されて当然だろう。

   週刊新潮は、河野は麻生に「菅首相にいわれて出馬を決意した」といったそうだ。菅首相傀儡政権など、麻生ならずとも認めるわけにはいかない。付け加えれば、河野一郎、河野洋平と、あと一歩というところまできながら首相になれなかった家系であることと、父親・洋平との仲があまりよくないという噂があることだ。

   多くのフォロワーがいるといわれるツイッターも、気に食わないコメントをかき込む奴はブロックしてしまう偏狭なところも、首相としての器なのかはなはだ疑問である。

「石破茂」致命的弱点はカネがない!事務所も安家賃に引っ越し

   週刊文春は野田聖子についても触れているが、今のところ出馬するための推薦人20人を集めるのに苦労しているようでは、立候補はおぼつかないだろう。高市早苗はどうか。安倍前首相の覚えが目出度いウルトラタカ派。安倍の経済政策を丸ごと引き継ぎ「サナエノミクス」と称するようでは、リーダーになる資格なし。

   資格がないという意味では岸田文雄も同じだ。二階幹事長を切ると宣言したところまはよかったが、菅が辞任してしまったら目標を失ったのだろう、口は達者だが内容はお粗末のひと言。中でも、9月2日にTBSのBS番組で、森友学園問題について聞かれ、「国民が納得できるまで説明を続けることが大事」だと語ったのに、おそらく、安倍からクレームがついたのだろう、文春の直撃に色をなして、「言明していない!私は『説明します』と言ったんです。調査はもう行政がやって、いま裁判やっているわけです。結果を踏まえ『必要であれば丁寧に説明します』と言っている。かなり誤解を招き、私もちょっと困っておりますので。はい!」といい訳している。高市同様、安倍の使い走りでしかない。こんな人間が万が一首相になれば、菅よりも始末が悪い。

   こうした中では、やや評価している石破茂が、これを書いている時点でも出るのか出ないのかハッキリしない。週刊新潮によれば、推薦人も足りないが一番足りないのはカネだそうだ。9月上旬に石破の派閥・水月会(石破を入れて17人)は家賃30万円のところから、約10万円・築47年で広さ22平方メートル、「新入社員の住まい」(週刊新潮)のような事務所へ移ったそうだ。

   石破は、今回は出馬を断念して河野の支持に回り、党の要職に返り咲くことを考えているといわれている。新潮でさえ、「反主流派を貫いてきた石破氏には、勝ち馬に乗って再起を図るより、5度目の正直を目指してほしいが」といっている。文春で政治部デスクも、「この局面で出馬しなければ"首相候補"としての石破氏は終了するでしょう」と尻を叩く。

   石破は9月9日のTBSの番組で、森友学園問題をめぐる財務省の決裁文書改ざんについて、再調査が必要だとして、「国民の納得のために必要なことであれば、やらなければいけない」と述べたという。外野で吠えていないで、総裁選に堂々と出て自ら権力をつかみとり、数々の安倍前首相の疑惑を解明してほしいと思う。私は、石破首相--河野幹事長という形が望ましい。

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