「久々に人込みを見たな」 宣言明け各地で大混雑

   新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言が解除され、「まん延防止」も含めた制限が半年ぶりになくなって初めての週末、各地の観光地や繁華街は大混雑となった。「Go toトラベル」再開を準備する動きを含めて、4日(2021年10月)の「めざまし8」が伝えた。

   番組は1年ぶりにツアーを再開した観光バスの客たちの表情を追った。2日(土)朝に東京・新宿を出発したバスの目的地は、長野県駒ケ根市の千畳敷だ。1年ぶりのツアーとなった。座席ごとに天井から飛沫防止のフィルムを下げ、水分補給以外の車内での飲食は禁止。参加した夫婦は、「行こうかなと思っていると、宣言が出ちゃって、旅行会社から、すみませんけどできません、と」。追加料金を払えば、2座席を一人で使える。

  • 各地で多くの人出が確認された
    各地で多くの人出が確認された
  • 各地で多くの人出が確認された

谷原章介「ぼくは週末、ずっと家にいました」

   紅葉シーズン真っ盛りとあって、中央道は15キロ以上の渋滞で、途中のサービスエリアで降りて帰る客も。ロープウェーの駅は100人を超える行列。観光客は「久々に人込みを見たな、って感じ」。東京を出発してから8時間かけて、ようやく目的地に着いた。

   2日にリモートで開かれた全国知事会では、「一気に緩めると感染の再拡大を招く」(小池都知事)など警戒する意見が相次いだ。千葉県のディズニーランドは今月から入場制限を1万人に緩和した。京都市の清水寺に向かう参道も観光客でにぎわった。半年ぶりの歩行者天国で銀座にも人が押し寄せた。「散歩がてら来たんだけど、人がこんなにいるとは思わなかった」「1、2カ月は様子を見た方がいいかな」。酒が解禁となったレストランでは、店主が「コロナ前よりも多くのお客様に来ていただいている」。神奈川県の聖光学院では、文化祭を開き、昨年は家族に限定した来場者を、今年は一般客にも開放した。

   「Go toトラベル」再開に向けた動きも出てきた。岸田・自民党新総裁の目玉経済対策のひとつ「Go to2.0」は、ワクチン接種証明や陰性証明を組み合わせて、中小規模の旅館・店舗に焦点を当てた対策を準備しているという。

   MCの谷原章介「ぼくは週末、ずっと家にいました」

   コメンテーターの橋下徹・元大阪府知事「Go toトラベルは時期尚早、との声は圧倒的に多い。ぼくみたいに、できるだけ早く、というのは少数派。ワクチンが普及しても感染者は減らない、という考えが前提。英米でもそうだが、重症化は防ぐ。重症化さえ防げばいい」

(栄)

姉妹サイト