18歳オリヴィア・ロドリゴ、グラミー賞候補に 「スッキリ」で分析したその魅力とは

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   日本時間の24日(2021年11月)午前2時、アメリカでグラミー賞のノミネートが発表された。「スッキリ」は、主要4部門にノミネートされた18歳の新人アーティスト、オリヴィア・ロドリゴに注目。デビュー1年目でなぜグラミー賞候補に躍り出たのか分析した。

   オリヴィアが今年1月にリリースしたデビュー曲「drivers license」は、全米で8週連続1位を記録。デビュー曲が初登場から8週連続で1位をキープするのは、アメリカ音楽界初の快挙だ。

  • オリヴィア・ロドリゴさん(写真:REX/アフロ)
    オリヴィア・ロドリゴさん(写真:REX/アフロ)
  • オリヴィア・ロドリゴさん(写真:REX/アフロ)

加藤浩次「アメリカでは...」

   音楽雑誌「MUSICA」の元編集長で音楽評論家の鹿野淳さんは、オリヴィアの魅力を2つ挙げる。1つ目は、「シンプルで聴きやすい」ということ。

「音楽的にはスタンダード性が高い。でもその中に、最先端のソウルミュージックやインディーロックなど、マイノリティー音楽の要素をチラッチラッと入れていて、素晴らしい。それから、ロドリゴさんは人間的に品があって清潔感に溢れる方で、明るい性格なのにも関わらず、声が徹底的に悲しいんです。過去を見ても、グラミー賞では、悲しく儚い声を持った女性アーティストが評価されてきた。ロドリゴさんは『悲しみ』を表現するのに、2020年代の格好のアイコンなのでしょう」(鹿野さん)

   2つ目の魅力は「実体験を歌詞にしている」ところ。

「ロドリゴさんはディズニープラスの『ハイスクールミュージカル』に出演していたのですが、そこで共演者と恋に落ち、破局した。『driver's license』もキャッチーな歌詞から始まる失恋ソング。ドラマを観た人にとっては、まるでリアリティーショーを見ているようなことが全部行われている。この曲、そして彼女自身が、絶妙なストーリーを持っていることが本当に強い」

   司会の加藤浩次「アメリカでは実体験をもとにした歌詞を書くアーティストが多いですよね」

   鹿野さん「自己表現のために腹をくくってますからね。アメリカは、何十カ国という国が合わさってできた国ですから、細かいことやっていても伝わらない。自分の中にある1番キャッチーで分かりやすい部分を代表曲の中で出して、それを名刺代わりに使うというのは常套手段です」

   授賞式は日本時間2022年2月1日。結果はいかに...。

(ピノコ)

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