インドの記録的な熱波と「日本への影響」 玉川徹は政策転換を提言

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   インドが記録的な熱波に見舞われている。首都デリーでは15日(2022年5月)に気温49.2度と5月の観測史上1位を記録した。モーニングショーは24日の「ショーアップ」コーナーで、100年ぶりの暑さとなったインドと、それが与える私たちの生活への影響に迫った。

   「経験したことのない暑さで仕事をすることができません」。あまりの暑さに橋の下でぐったりしていた男性が話す。ゴミ埋立地では、熱波が原因とみられる火災も発生した。北西部のラジャスタン州では、3月から58日連続で40度以上を記録した。新型コロナの検査場も人は来ず、市場では水分を取るためにメロンやスイカが激売れしているという。

  • ラニーニャ現象との関係は?(写真はイメージ)
    ラニーニャ現象との関係は?(写真はイメージ)
  • ラニーニャ現象との関係は?(写真はイメージ)

「世界で小麦の争奪戦」

   そもそもなぜ熱波となったのか。原因は南米ペルー沖の海面水温が平年より低い状態が続くラニーニャ現象の影響で、偏西風がインドで例年より北を通り、南の熱い空気が流れ込んだという。ラニーニャ現象は夏まで続く見込みで、日本でも太平洋高気圧が強まり、猛暑になることが多いという。

   「インドの熱波が拍車をかけ、世界で小麦の争奪戦が激しくなっています」と板倉朋希アナウンサー。インドは小麦生産量が世界第2位で、今月に入って一時、輸出を全面停止した。すでに輸出量世界1位のロシアはウクライナ戦で輸出制限し、輸出量世界5位で侵攻されたウクライナも港が封鎖され輸出ができない状態。さらに輸出量世界4位のフランスは記録的干ばつに見舞われている。小麦が世界的に不足することは必至なのだ。

   日本ではすでに小麦粉やパスタ、パン粉などが7月から8月にかけて値上げされ、値上げ幅は約2%~8%にもなっている。

   テレビ朝日の玉川徹「温暖化とどう関わっているか分からないが、温暖化になればこういうことが増えていく。日本としてはコメだけは最悪食べられるようにしておかなければいけない。海外のように(生産農家に)所得補償をしてどんどん作ってくださいと、早く政策転換をするべきだと思っています」

   コメンテーターの弁護士・菊間千乃「やはり自分たちで食べられるものを作れるようにしておかないと、輸入に頼っていると影響を大きく受ける」

   板倉朋希アナ「ウクライナ情勢も絡んでくると、より深刻な状況になってくる。今後、小麦の価格はどうなっていくのでしょうか」

(コムギ)

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