2024年 4月 20日 (土)

旧統一教会、「『山上容疑者の母の会見意向』知らない」は本当? 紀藤正樹弁護士は懐疑的 (めざまし8)

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   山上徹也容疑者が安倍元総理を銃撃し逮捕されてから1カ月。山上容疑者の母親が近く記者会見を開く意向を周囲に示していると、10日(2022年8月)の「めざまし8」が取り上げた。田中良幸リポーターが冒頭、「なぜ、今会見を開くのか。旧統一教会を取材しますと、『全く知らなかった』という答えが返ってきました」と切り出した。

   番組は旧統一教会(世界平和統一家庭連合)側を取材。同教団はきょう午後3時から都内で会見を開く予定だが、母親の会見については「全く知りません。現在も母親とは連絡を取れていない状況が続いています」という答えが返ってきたという。

  • 番組サイトより
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谷原章介「社会に対する影響もありそうですね」

   田中リポーターは「山上容疑者の伯父によりますと、(母親は)『謝罪の会見を開きたい』と話しているそうです。さらに(息子の)逮捕後、母親は検察とのやり取りの中で『旧統一教会に迷惑をかけて申し訳ない』という話もしていたということです。(母親は)今月7日に伯父の家からは荷物をまとめて出て行ったと。伯父によると、今は大阪の支援者のもとにいるということです」とこれまでの経緯を説明した。

   司会のMCの谷原章介はここで、旧統一教会の問題に長年取り組んできた紀藤正樹弁護士に質問。

   谷原「率直に、母親が会見を開くことになったと知った時、どう感じましたか?」

   紀藤弁護士「私は個人的には会見はすべきではないと思っています。今現在は統一教会の影響下にある人ですから。第3者の目から見て本人の意思が検証できるのならともかく、末端信者を表に出すというのは旧統一教会から外れたときのトラウマが非常に大きくなる」

   谷原「事件後すぐに旧統一教会に対して申し訳ないという気持ちを述べていましたけれど、いまだに入信している状態だと思っていいのでしょうか」

   紀藤弁護士「『申し訳ない』という気持ちは統一教会信者の一般的な心理状態です。田中(富広)会長も韓国のお母さんに涙ながらに謝っていましたよね。本来謝るべきは我々に対して、あるいは息子に対してですよね。そういう心理状態では本当の真意が分からない」

   田中リポーターによると、旧統一教会側は一信者である母親が会見することについて「世間を騒がせてしまったため、教団としても先月記者会を開催した。もし母親がそれと同じ気持ちであるのなら、母親を止める権利はない」と話したそうだ。

   紀藤弁護士は教団側の一連の回答に対して懐疑的だ。「統一教会において報告・連絡・相談がなくて勝手に信者が動くということは基本的にはありませんし、信者にとってアベル(上司)の指示が絶対。その指示に従わず行動すること自体が罪で、地獄に落ちると教えられていますので」というのがその理由だ。

   谷原は「会見を開くことで母親本人への影響もありますけれど、社会に対する影響もありそうですね」と不安を口にした。

(ピノコ)

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