荒れる「成人式」とメディアの責任 羽鳥慎一「我々もいけないのかも知れない」

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   「きのう(2023年1月9日)、各地で成人式が行われましたが、川崎市では一部の新成人がつかみ合いのケンカをするなど、トラブルが起きて逮捕者も出ています。さらに北九州市では、新成人の振り袖に墨汁のような液体をかけられるという被害が9件相次ぎました」と司会の羽鳥慎一が切り出した。

   10日の「モーニングショー」はVTRで神奈川県川崎市の成人式「二十歳を祝う集い」とその周辺の様子を伝えた。

  • 「成人式」「20歳を祝う会」が各地で(写真はイメージ)
    「成人式」「20歳を祝う会」が各地で(写真はイメージ)
  • 「成人式」「20歳を祝う会」が各地で(写真はイメージ)

「注意喚起という意味でやるというところが...」

   会場の外には100人以上の警察官が配置され、物々しい雰囲気。去年(2022年)の成人式では会場に改造車が乱入し大騒ぎになるなどしたため、今年は会場から半径約500メートル以内の場所は車両通行止めになり、酒類は持ち込み禁止に。厳しい手荷物検査も行われたそうだ。

   しかし、そんな努力もむなしく、酒をラッパ飲みして大声で騒いだり、警察官につかみかかったり、参加者同士でケンカをしたり、禁煙場所でたばこを吸ってポイ捨てしたり...。警察官の頭を扇子で叩くという傍若無人な「新成人」までいた。

   番組はさらに、振り袖が墨汁のような液体で汚されるという北九州市で起きた悪質な事件も取り上げた。

   被害にあった女性は「借りていた着物だったので、染み抜きとかどうしようと...。頭が真っ白になって。家族と撮る写真は会場から帰ってからだったのですが、落ち込んでいる表情の写真しか撮れなくて」。この女性は、あまりのショックでその後予定していた祖母訪問もキャンセルしたそうだ。

   同様の被害は9件確認されており、被害者は全員女性。警察は器物破損の疑いで捜査しているという。

   羽鳥「振り袖に墨汁はひどいですね。お金だけの問題じゃないですもんね」

   菊間千乃(弁護士)「恰好は自分の趣味で好きなものを着ればいいですけれど、人に迷惑をかける行為は絶対に許されない。数年後に自分たちでこの映像を見てどう思うのかなって思いますね」

   羽鳥「お伝えしたのは一部で、ほとんどの人はちゃんと参加したわけで、ちょっと戻ってきたのは良かったなと思いますけどね」

   スタジオでは、成人式の騒ぎを毎年取り上げるメディアの責任も話題に上った。

   羽鳥「我々もいけないのかも知れない。注意喚起という意味でやるというところが、反面、助長してしまうところもあるのかなぁとも思います」

(ピノコ)

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