SNS「行ってきます」の投稿で空き巣被害? 専門家の分析にカズレーザーの反応

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   4月14日深夜0時過ぎ、千葉・鎌ヶ谷市に住む女性宅でペットカメラが空き巣被害の一部始終を捉えていた。21日(2023年4月)の「めざまし8」が伝えた。

  • 何気ない投稿で、被害を招くことも(写真はイメージ)
    何気ない投稿で、被害を招くことも(写真はイメージ)
  • 何気ない投稿で、被害を招くことも(写真はイメージ)

「全部リスクがあると思えば、投稿しなくていい」

   映像では、大きな破壊音がして数秒後、窓のカーテンの向こうから男が侵入。頭にヘッドライト、マスクをして、手袋をしている。男は玄関に向かい、バールを握った別の男を部屋に招き入れる。部屋の物色を始め、「明らかにある」と男がつぶやく。ソファをひっくり返そうとしたり、棚を物色。ペットカメラが映しているインコのそばにも手を伸ばしていく。「ネックレスがあった」と報告し合う声もする。侵入後8分でついに部屋の明かりをつけて捜索を続け、「ま、これでいいか」と捜索終了。「あっ、鳥を飼ってる」「何もないな」と言って、約10分で部屋を出た。

   被害に遭った20代の女性はその日、仕事を終えて朝6時に帰ると、部屋が散乱し、ネックレスや洋服、約2万円相当が盗まれていたが、高級ブランドのバッグは残っていた。冷蔵庫も、床下も、風呂場の天井裏まで捜索した後だった。女性は「言葉が出ません。え~っみたいな。感じたことがない恐怖です」と話す。

   元埼玉県警捜査一課警部補の佐々木成三氏は「闇バイトの犯行グループの可能性がある。慣れてはいるが、大きな音を立てるなど素人の手口。電気をつけたり、長時間探したりするようなことをプロはしない」と指摘。

   なぜのんびりと大胆に空き巣をしたか。女性の仕事はDJで、その日はイベントに出演していて、朝まで留守にしていた。それをSNSで「行ってきます」と報告していた。

   防犯の専門家・京師美佳さんは「犯人はSNSを見て泥棒に入った可能性がある。泥棒はSNSを見て狙う」と注意を促す。犯人はSNSの投稿を見て、確実に不在になることを把握していたのだろうという。

   司会の谷原章介は「2万円の被害はあったが、ペットが無事だったのが救い」とコメント。

   金曜MCのトラウデン直美は「かなり心配になる。怖い。何気なくSNSにアップしているが、その間、家にいないことがわかってしまうとなるとゾッとする。仕事柄、生放送で家にいないことがあるので」とコメント。

   岸本理沙アナは「知らない人が部屋に入るだけでも精神的ショックは大きい」と話す。

   ITジャーナリストの三上洋は「写真に写ったマンホールの識別番号で、新車を買ったと写した写真の写り込みで、行きつけの店の限定メニュー、生配信中の選挙カーの音で、居住地を絞っていくことができる」と指摘した。

   谷原に対策を問われたお笑い芸人のカズレーザーは「SNSに投稿しないことを心掛けている」とコメント。谷原が「それ、いい心掛けです」と応じると、カズレーザーは続けて「たとえば、道の真ん中に熱々のちゃんこ鍋が置いてあったら、みんななんとなく写真撮るんですよ。でもそれは置いたヤツがここに誰がいるのか調査をしているかもしれない。たいていのことは投稿する必要がない。全部リスクがあるものだと思えば、投稿しなくていい」と主張。

   谷原が「カズさんの赤い服を見て、誰かが『あっ、カズレーザーがいた』ってアップしたらバレちゃいますよね」とさらに追及すると、カズレーザーは「それは別に。家にはある程度セキュリティがあるから安全だと思うし、周囲から監視されていると思えばかえって安全です」と答えた。

   統計では5月が最も空き巣被害が多い月。ゴールデンウイーク中などに家にいないことを見越して犯行に及ぶためとみられている。

   防犯専門家の京師さんは「犯罪者はSNSを見ている。不在情報は出発前ではなく、帰宅後に投稿するように」と注意を促した。

(バルバス)

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