中国「爆買い」ありがたいことなのか?玉川徹「円安で国力下がっている裏返し」

   けさ10日(2023年8月)の『モーニングショー』で、司会の羽鳥慎一は「新型コロナの影響で止まっておりました中国人の日本への団体旅行が、今週中にも解禁されるという情報があります。"爆買い"が戻るのでしょうか」と取り上げた。

   新型コロナウイルスの流行から3年半、今も中国当局は日本への団体旅行を禁止しているが、解禁を見越して団体旅行の販売を開始した中国の旅行社もある。パンフレットには、8月11日から富士山などをめぐる5日間のツアーで、値段は1万元(約20万円)。販売している旅行会社は「今週、解禁される確信がある。16人の定員のうち15人が予約で埋まった」と話す。なるほど、中国当局はきょう10日から日本への団体旅行を解禁した。

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団体旅行解禁でパニックツーリズム

   早くも爆買いを期待して、三越伊勢丹、ラオックス、JAL、高島屋などインバウンド関連銘柄の株価が上昇。人材派遣会社の担当者は「すでにコロナ前を上回る中国語スタッフのオーダーが来ています。団体ツアーが解禁されると、オーバーツーリズム以上に混雑するパニックツーリズムになるとも考えられる」とも話している。

   弁護士の結城東輝は「団体旅行が解禁されればインバウンド消費もかなり戻るのでしょうが、一方で、宿泊施設はすでにだいぶ混雑しています。受け入れできるのか不安は残ります」と心配する。

   「そもそも爆買いはいいことなのか」と疑問を持つのは玉川徹(テレビ朝日元社員)だ。「輸出で外貨が稼げなくなった分をインバウンドで稼いでいるわけで、これって途上国型(経済)に後退しているイメージです。円が安いからというのもありますが、それは国力が下がっているということでしょ。外国人観光客が増えているという状況は本当にいいことなんでしょうか」

   羽鳥「短期的にはいいことかと思いますが、根本的には改善は必要だと思います」

(バルバス)

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