2024年 4月 17日 (水)

トヨタの収益力 再加速

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   トヨタ自動車の収益力が再び加速しそうだ。2007年3月期の連結営業利益は06年3月期見込み比13%増の2兆円に迫る見通しだ。06年から08年にかけ、世界全体で計100万台規模の生産能力増強が可能となり、これまで足かせとなってきた労務費や減価償却費負担などを吸収できるだけの収益基盤が出来上がるからだ。

能力増強投資が一斉に開花する

   ここ2年のほどのトヨタの業績は、需要の伸びに供給が追いつかず、事実上の足踏み状態にあった。05年3月期の営業利益は1兆6721億円と前期比ではわずか0.6%の伸び。06年3月期も「円安」というフォローの風に恵まれながら前期比5.4%増の1兆7,600億円程度にとどまる見込みだ。しかし、07年3月期以降は04年から世界規模で進めてきた能力増強投資が一斉に開花する。
   まず最大の収益源となっている北米では、06年後半に米テキサス州で年産能力20万台のトラック新工場が稼働するのをはじめ、08年末にはカナダでSUVを専用とする同15万台規模の第2工場が完成。これにより同地域での生産能力は計188万台に膨れ上がる。
   またアジアでは06年1月に小型乗用車「カローラ」などを生産しているタイ・ゲートウェイ工場の能力を年産11万台から20万台へと引き上げたのに続いて、06年半ばには中国・広州に同じく10万台規模の乗用車新拠点がオープン。07年初めにはさらにタイで10万台、同半ばには中国・天津で20万台規模の新工場も稼働する。そのほか07年末からトヨタとしては初めてロシアでの乗用車現地生産(年産5万台)に着手。英国、フランスの生産拠点でもそれぞれ数万台の能力増強が実現する予定だ。

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