任天堂携帯ゲーム機「ローテク」の勝利

2006/4/ 4 16:35

   任天堂の携帯型ゲーム機が爆発的に売れている。どこの店にいっても見当たらず、予約待ちもできないほどだ。ハイテクを駆使した難しいゲームでなく、「面白く、楽しく」というコンセプトが大当たりしたのだ。

大人気の「ニンテンドーDS」。06年3月には、上位機種「Lite」も登場
大人気の「ニンテンドーDS」。06年3月には、上位機種「Lite」も登場

「品切れ状態が続き入荷も未定。予約販売も受け付けられない」

   ビックカメラ渋谷ハチ公口店など都内の大手量販店ゲーム売り場担当者は、すまなそうにそう繰り返す。
   2004年12月に発売された携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」は、1年間で「ゲーム機ハードとしては国内最速」(任天堂)の500万台を売り上げ、06年2月までに600万台を越えた。

当初は人気が出るかどうか危ぶまれていた

   あわてた任天堂は3月に75万台(うち新型のLite機種は55万台)を出荷し、4月には「Lite」だけで70万台を予定しているが、需要に全く追い付かない。DSの人気はDS用のゲームソフト売り上げにも反映している。
   エンターブレイン発表の全機種ゲームソフト売り上げランキングのトップ10のうちの7つがDS用ソフトである(集計期間:2006年3月13日~2006年3月19日)。
   1997年をピークに縮小傾向にある日本のゲーム産業だが、05年は前年比で6.2%増と反転した。ソフト市場は減少したが、ハード市場は46.9%増加。DSが牽引したのだ。同時期に発売されたソニー・コンピューター・エンターテインメント(SCE)の携帯型「PSP」も健闘したが、売り上げ台数はDSの半分以下だ。
   実は、DSは大ヒットとなった「ゲームボーイ」の後継機種ではない。2つの画面とコントロールボタン、専用のタッチペンで操作する。斬新なスタイルだったため、当初は人気が出るかどうか危ぶまれていた。この大ヒットについて任天堂は、

「ゲーム人口が減った原因は、難しいゲームが増え、また、ゲームの楽しさより映像の豪華さに業界が走ってしまったこと。我々はそれを根本から見直した」

と話す。

(続く)

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