堅実ホンダ 「攻め」に転換

2006/7/18 19:25

   堅実経営に徹してきたホンダが06年夏、新たな成長を目指して攻めの姿勢を鮮明に打ち出した。約1,300億円を投資して08-10年に、北米、日本国内の計3カ所で新工場(うち完成車工場2)を建設する。アジアなどでも生産能力を増強し、2010年の世界販売目標も05年実績より114万台(34%)多い450万台に引き上げる。

新工場では「シビック」などを生産予定
新工場では「シビック」などを生産予定

   北米では米国・インディアナ州に四輪車生産工場を、カナダにエンジン工場を新設。いずれも08年の稼動を目指す。北米の四輪車生産工場は6カ所目で、投資額は約640億円。現地での雇用はフル稼働時で2,000人規模になる見通しで、生産車種は「シビック」などが候補に挙がっている。生産能力は年20万台で、北米全体では年160万台に増える。またカナダ・オンタリオ州で計画しているエンジン工場には約150億円を投じる。

埼玉県寄居町に一貫生産工場新設

   北米では、大型車を得意にするゼネラル・モーターズ(GM)が、原油高を背景に販売極度の不振にあえいでいる。その一方で燃費効率の良い日本車は人気で、販売台数・シェアとも順調に伸びている。トヨタも年内に北米7カ所目になるテキサス工場を稼動させ、08年にカナダでも工場を増設する予定。また日産も06年度は米国に新型車を集中的に投入する計画で、日本の3社がビッグスリーに激しく攻勢をかける構図だ。

   一方、ホンダは日本国内でもエンジンから車体まで一貫生産する工場(埼玉県寄居町)を新設する。埼玉県内の既存工場が手狭になったためで、10年から稼動させる予定。国内では76年の熊本製作所(熊本県)以来、約30年ぶりの新設で、投資額は約700億円。好調な海外とは正反対に国内の新車販売市場は伸び悩んでいるが、「海外事業を支えるためにも国内の生産体制強化は必要」(福井社長)と判断した。生産能力は年20万台で、国内全体では150万台まで増える。

(続く)

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