社長交代で「技術力のホンダ」の原点に立ち返れるのか

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   ホンダは、伊東孝紳(たかのぶ)専務(55)が社長に昇格し、福井威夫(たけお)社長(64)が代表権のない相談役に退く人事を発表した。2009年6月下旬の株主総会後の取締役会で正式決定する。自動車大手ではトヨタ自動車に続くトップ交代だ。世界的な経済危機の直撃を受ける自動車メーカーが経営体制の改革に乗り出す動きが広がっている。

「このタイミングはむしろ良いと考えた」

   「厳しい時期を乗り越えた後の加速力を考えると、このタイミングはむしろ良いと考えた」。深刻な業績悪化に直面するなか、あえてトップ交代を決断した理由について、ホンダの福井氏はこう説明した。

   ホンダは09年3月期の連結営業利益が前期比8割強の大幅減に陥る見通しだ。08年秋以降の金融危機の深刻化と景気後退で、世界最大の自動車市場である米国ばかりか、頼みの新興国市場でも新車販売の深刻な落ち込みが止まらない。販売回復の兆しが一切見えない厳しい状況のなか、福井氏は年末以降、大胆なリストラ策を進めている。08年12月には、創業者である本田宗一郎氏の発案で始まり、「ホンダのDNA」とも呼ばれた「F1」からの撤退を決定。収益改善を図るには、年500億~600億円規模にも上るF1の費用を削るべき、と判断したためだ。このほかにも、寄居工場(埼玉県)の稼働延期をはじめ、国内外の生産設備計画の大規模な見直しも決めた。

技術畑を中心に歩んだ新社長

   こうしたリストラ策の方向性にめどをつけたことで、福井氏は新たなリーダーにホンダの将来を託した形だ。伊東氏は福井氏より9歳も若い。1990年に発売したスポーツカー「NSX」の開発に携わるなど、技術畑を中心に歩んだことでも実績がある。4月にはホンダ技術研究所の社長にも就任し、技術面からもホンダを主導する予定だ。伊東氏を頂点にすえることで、同社は「技術力のホンダ」の原点に立ち返り、ホンダの抜本的な立て直しを図る体制を整えたといえる。

   自動車大手では、トヨタも1月、豊田章男副社長(52)が次期社長に就任する人事を発表した。14年ぶりに創業家出身者がトヨタのトップの座につくことになる。「世界の勝ち組」と呼ばれたトヨタも経済危機の影響は深刻で、09年3月期には4500億円という大規模な連結営業赤字に転落する見通しだ。章男氏には、創業家の求心力を生かし、自動車市場が縮小する中でも収益を生み出せる体質になるよう、トヨタを変革させる役目が課されている。

   未曽有の経済危機のなか、新たな経営体制で再生を目指すホンダとトヨタ。ただ「100年に1度」とされる経済危機を乗り越えるのは並大抵ではなく、新たな両社のトップがいかに現状を克服し、道を切り開いていくか。その手腕が試されようとしている。

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