2024年 3月 29日 (金)

不景気で揺らぐ「新築住宅信仰」 中古大改造の方がお得 

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   中古住宅を安く買って好きなようにリフォームする人が増えている。不景気の影響で中古に対する抵抗感がなくなり、何が何でも新築がいいという「新築信仰」が薄れてきたようだ。住宅メーカーが自社の中古住宅を買い取り、リフォームして販売するサービスも続々登場している。

   SNS大手「ミクシィ(mixi)」には中古を買って好きなようにリフォームしたいという人たちが集まるコミュニティがあり、2000人以上が参加している。「築27年を経過した戸建を再生致しました。多額のローンを組んで支払いに追われる生活をするより古い建物に自ら命を吹き込んで、愛着のある空間での生活も十分に豊かかと思います」とか「旦那さんが直してくれた古民家暮らしです。かなり古い古民家で蚕さんの道具とかまででてきました」といった体験談が2008~09年に書き込まれている。

築年数10年以下マンションなら300~500万円

   リフォーム業者の紹介サイトを運営するホームプロ(東京都中央区)によると、最近は中古物件を買ってリフォームする人が増えている。同社では屋根や外壁を直すコストがかかる戸建てよりも中古マンションの需要が高く、築年数10年以下のマンションの場合、リフォーム相場は300万~500万円。間取りを変えたりして全面的にリフォームすれば1000万円を超えるが、それでも新築を買うよりはお得だ。1000万円以上のリフォームは、2009年が前年より約4割多い57件だった。

   景気が悪くなり新築を建てるだけの経済的な余裕がなくなっていること、マンションの新築供給が減っていること、リフォーム技術が上がっていることなどのいろんな理由がありそうだ。

   ホームプロの広報担当者は、

「新築供給が減っているため、(新築に)こだわると立地が限られてきます。それに比べて中古なら好立地の物件が見つかりやすいというのも魅力のようです」

   と話している。

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