2024年 4月 25日 (木)

今冬の注目は餃子鍋? 鍋専門店のメニューに続々登場

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   鍋の季節が到来した。ここ数年、話題になった鍋は、もつ鍋やカレー鍋、コラーゲン鍋にトマト鍋…。味も具材もバリエーションに富んでいる。それでもまた、2010年も新顔が登場しそうだ。

   中華料理の水餃子にヒントを得た「餃子鍋」。発祥地の福岡・博多から東京への進出が相次いだり、鍋専門店が新たなメニューに加えたりと盛り上がりをみせている。

特製餃子を鶏ベースのスープで炊く老舗の味

今年は「餃子鍋」がブームになる?(写真は、「博多ぬくぬく家」)
今年は「餃子鍋」がブームになる?(写真は、「博多ぬくぬく家」)

   もつ鍋で有名な福岡・博多の新名物として「水炊き餃子鍋」を売り出した老舗の「博多ぬくぬく家」は2007年8月、東京・渋谷に初めて出店した。1日8時間以上煮込んだ白湯スープにひと口サイズの「オリジナル餃子」が入る。地元・福岡の食品会社が餃子鍋用に開発した皮は、水餃子の皮のように口に入れたときのモッチリ感はなく、薄く、つるりと食べられる。

   店長の牛島啓太さんは、「普通の餃子は煮込みすぎると皮がのびてしまいがちですが、この特製の皮ならばそのようなことはありません」と胸を張る。

   そんな「餃子鍋」が今年はブームになると、牛島店長はにらんでいる。「餃子鍋を提供するお店が増えていることもありますが、当店でも夏の暑いときにも食べられていましたからね。かなりキテいるなと感じました」という。もつ鍋や鶏の水炊き鍋なども取り揃える同店だが、「1日30食は出ている」(牛島店長)そうだ。

   「餃子鍋」を新しいメニューに加えている鍋専門店も続々と登場している。池袋の「三年ぶた蔵」や新宿の「大陸」に中目黒の「なかめくん」や「バカめぐろ」、五反田の「博多水炊き ふくのかみ」などで、10月から加わった。

モチモチ餃子は特製ポン酢で食べる

   その中の一つ、渋谷の「あくとり代官 鍋之進」の料理長・元茂悟さんも、周囲のようすからブームを予感した一人だ。春先から餃子鍋の構想を練りはじめ、商品化まで数えきれないほどの試作品をつくってきた。

   たどり着いた水炊き鍋は、スープにこだわり、鹿児島県産の知覧鶏からとったダシは「濃厚で、これだけでもイケます」と話す自信作だ。餃子はモチモチ感のある、しっかりした歯ごたえで、皮はジャガイモと白玉粉、片栗粉を練り上げた、特製のジャガ餅を使用。鍋に入れても粘りがあるので崩れない。1日平均100個をつくる。

   シンプルなスープに合うよう、特製ポン酢を用意。元茂さんは「スープにちょうどいいように、ご家庭よりも濃いめにしています」と秘伝のポン酢について語る。

   ミツカンが行った「鍋に関するアンケート」(2010年、複数回答)によると、水炊きの魅力は「付けダレの味を変えることで、複数の味が楽しめる」(64.1%)、「付けダレの味を変えることで、家族全員の好みに合わせることができる」(40.8%)、「好みのタレで飽きずに食べられる」(35.9%)と、食べる人の好みで味わえる点が評価されている。

   その一方で、これまでのカレー鍋やトマト鍋のブームの背景には、鍋専門店の味が家庭に広がったことがある。餃子鍋もその可能性を秘めていて、「ぬくぬく家」の牛島店長は「ご家庭では水炊き鍋に、厚めの皮を使った餃子を入れてポン酢などの付けダレで食べるのが手軽でいいと思います」と勧める。

   スープがシンプルなので、ポン酢でさっぱりと食べたり、さらに「食べるラー油」を入れてピリッと辛口で食べるのも、お好みしだい。薬味を入れても味が変わる。さまざまな味に餃子がマッチして楽しめるのも餃子鍋が受け入れられつつある理由のようだ。

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