2024年 3月 29日 (金)

日ハム入団の大谷はどこも悪くない 他球団スカウトの「甘さ」こそ問題だ

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   米大リーグと日本のプロ野球、どちらに進むかが注目された花巻東高・大谷翔平投手は、ドラフト1位指名を受けた北海道日本ハムファイターズへ入団すると発表した。

   「正しい選択だった」との歓迎が多い一方、ドラフト前に「メジャー宣言」したことは他球団の指名にも影響を与えたとの声もある。

「日ハムに入ればメジャーに早く行ける」?

大谷投手の日ハム入りを報じる各紙。ドラフト制度に物申した星野監督の名前も
大谷投手の日ハム入りを報じる各紙。ドラフト制度に物申した星野監督の名前も

   大谷投手が自ら日本ハム入りを表明した2012年12月9日、テレビ各局は夜のスポーツニュースで大きく取り上げた。NHK「サンデースポーツ」に出演した大リーグ、ミルウォーキー・ブルワーズの青木宣親選手の感想は「個人的にはよかったと思う」。また「マイナーの選手から『過酷だ』『昼食がパン1枚』と聞く」とも明かし、育成システムが整った日本の球団入りを評価した。

   TBSの「S1」では、大谷投手の日本ハム入りをテーマに4人の野球関係者が議論した。ただひとり、野球解説者の駒田徳広氏は「日本でプレーするのはいいこと」と前置きしつつも、「結果がこう(大リーグではなく日本のチームへの入団)なら、欲しいチームはいくらでもあったでしょう」と口にした。ドラフト会議前に大谷投手自身が「大リーグを目指す」と表明したから、指名を回避した球団もあったのではないか、とにおわせたのだ。

   ドラフト制度そのものも議題に上った。「改善の余地がある」とする槇原寛己氏は、今回をきっかけに、「日本ハムに入ればメジャーに早く行けるシステムがある、と思うのではないか」と予測。仮に他球団が今後の入団交渉の際に「将来の大リーグ挑戦」を約束するようになれば、球界の方向性が変わるかもしれないとの考えを示した。

   スポーツ紙は、東北楽天ゴールデンイーグルスの星野仙一監督の発言を報じた。大谷投手はチームのおひざ元である東北の大型新人だけに「日本球界に行くんなら、ウチも指名しとった」とスポーツ報知の取材に回答。大リーグ行きを前提とした指名回避だったのに、「これをやったんでは、ドラフトの意味がない」と続けた。またスポーツニッポンによると、大谷投手の「心変わり」について「やっちゃ駄目」とコメントしたという。ただ批判の矛先は大谷投手や日本ハムというよりは、ドラフト制度の不備だったようだ。

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