2024年 4月 27日 (土)

日本車はHVと「軽」ばかりでいいのか いつの間にか外国車シェア過去最高の原因は

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   2013年1~6月の外国車の新車販売シェアが、国内新車販売(登録車)の8.1%に達し、過去最高となった。

   日本自動車輸入組合(JAIA)によると、13年1~6月の外国車の販売台数は前年同期比12.6%増の13万3247台となった。一方で、日本車は登録車全体で11.6%減となるなど、エコカー減税の影響が色濃く残ったままだ。

「新型ゴルフ」予約販売の段階ですでに3000台超え

好調な外国車、VWの新型ゴルフは予約販売で3000台超が売れた(写真は、「VWゴルフ」のホームページ)
好調な外国車、VWの新型ゴルフは予約販売で3000台超が売れた(写真は、「VWゴルフ」のホームページ)

   外国車で販売台数がトップだった独フォルクスワーゲン(VW)の1~6月の販売台数は前年比13.7%増の3万2842台。VWとしても、上半期としては過去最高を記録した。

   同社は好調の理由として、燃費と加速性能を向上した「エンジンのダウンサイジング化」(TSIエンジンの開発)、モデルラインナップの強化、障害物を感知して自動的に停止する装置(「シティエマージェンシーブレーキ」)などの安全性能の充実――の3点をあげる。

   なかでも、最も販売を伸ばしたのは2012年秋に発売した排気量1000ccの小型車「up!」(アップ)。累計で1万台を超えるヒットとなっている。「これまで輸入車は、新しいモデルが受け入れられるのには時間がかかったのですが、アップはすぐに売れました」(VWジャパン)と、驚いている。その要因は、149万円からの低価格と、「シティエマージェンシーブレーキ」の標準装備など充実した安全装備だ。

   VWジャパンが「現在、全力投球している」という「新型ゴルフ」は、6月25日に発売。予約販売の段階ですでに3000台を超え、1週間で3700台まで積み上げた。

ガソリン車でありながら燃費も改善、価格でも差がなくなる

   BNPパリバ証券株式調査部の自動車セクターの杉本浩一シニアアナリストは、外国車の好調の要因を、「日本市場ではこれまで、(外国車の)いわゆる5ナンバーは幅が大きく、運転しにくいので受け入れにくかった。そこでデザイン的にも、またコスト競争力の高い小型車、なかでもエントリークラスを重視したことがあります」と語る。

   1~6月で23.7%増と伸びた独メルセデス・ベンツでも、売れ行きが好調だったのは排気量が1600ccからの小型車「Aクラス」と「Bクラス」で、主力の高級車「Cクラス」に匹敵する売れ行きをみせた。

   目を引くのは、価格。たとえば、1~6月に日本車で最も売れたトヨタ自動車のHV「プリウス」(1.8Lクラス、217万円~)と、「ベンツAクラス A180」(284万円~)を比べると、その差は67万円だった。

   外国車が「大きくて価格が高く、燃費や加速が悪い」というのは、もはや過去の話。小型で、ガソリン車でありながら燃費も改善され、価格でも差がなくなってきた。加えて、これまで「丈夫」とされた安全性にもさらに磨きがかかったのが人気の理由とみられる。

日本メーカーがつくっていない新たなモデルを投入

   前出のBNPパリバ証券の杉本浩一シニアアナリストは、「海外メーカーにとって、日本市場が参入しやすくなった」とも指摘。たとえば、「国産メーカーが収益性や効率化などを重視して、生産・販売を特定の車種に絞るようになってきたことで、欧州車などがつけ入る隙というか、参入する余地が出てきたことがあります」という。

   VWも、「日本メーカーはHV車と軽自動車に注力していますが、当社はエンジン性能や安全性能を磨き、日本車がつくっていない新たなモデルを投入してきました」と話す。

   また、日本市場はかつて、販売台数を競うあまり無茶な値引き合戦をしていた。そのために海外メーカーが撤退したほどだったが、「いまはそういったことがなくなり、利益を得やすい市場になりました」(前出の杉本氏)。

   円安による値上げの心配はあるものの、外国車の攻勢はしばらく続きそうだ。

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